まぶたが下がる「眼瞼下垂」今すぐできるセルフチェック法【一生見える目をつくる】#46
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月16日 9時26分
眼瞼下垂が気になったらまずは眼科へ(C)iStock
【一生見える目をつくる】#46
まぶたが下がってくる「眼瞼下垂」は先天性と後天性があり、後天性眼瞼下垂の場合、その原因の多くは加齢によるものです。年齢を重ねることで、まぶたを上げる筋肉がゆるみ、まぶたが下がってきてしまうんですね。見た目でわかりやすくお伝えするならば、まぶたが伸びて垂れ下がり、眉が上がって、おでこに深いシワが入っていることが多いです。
眼瞼下垂になると、今まで以上にまぶたを引き上げてモノを見ようとするため、まぶたの中にある上眼瞼挙筋という筋肉を常に強く収縮させていることに。そのせいで、疲れ目、頭痛、肩こり、目が見えにくい、まぶたが重い、目の奥が痛むなど慢性的な体調不良が起きやすくなります。当クリニックにも「なんとかなりませんか」と相談に見える方は非常に多いです。
まず、自分で眼瞼下垂かどうかをチェックできる簡単な方法をお伝えしましょう
・目を閉じて、眉毛を手の指で押さえる。
・この状態のままで、目を開ける。
問題なくスムーズに目を開けることができたなら、眼瞼下垂ではない可能性が大きい。眉毛をロックした状態だと目が開かないという人は、眼瞼下垂になっている可能性が大です。
こんなことを話していた知人がいました。
「40代後半ごろから、昔に比べて目が小さくなったなと感じていました。そのため、写真を撮られる際には意識して目をしっかりと開こうとしていたのですが……。後で写真を見返すと、目を開いているというよりも“必死で眉毛を上げている人”という印象の顔ばかり。もともとは、くっきりした二重でしたが、それが片方は三重、もう片方の二重幅はかなり広がってきてしまったこともあり、これはもしかして眼瞼下垂ではないかと考えたんです」
知人はその後すぐに病院に行き、やはり眼瞼下垂だと医師から診断されたそうです。
眼瞼下垂が気になった場合は、まず眼科に行くようにしてください。最近は「眼瞼下垂が治る」とうたう美容外科や形成外科に足を運ぶ人も多いようですが、全身的な病気によっても眼瞼下垂となることもあるので、先に眼科です。
眼瞼下垂は目の病気ですから、保険適用で手術が受けられます。ただし単に「若返りたい」という美容目的の場合は保険は適用されません。
加齢による眼瞼下垂で、上まぶたが黒目にかかってしまっていて、検査で上方の視野が欠損している場合などでも保険での手術が適用されます。
(荒井宏幸/クイーンズ・アイ・クリニック院長)
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