ドジャースは佐々木朗希争奪戦で後手…契約金増額へ金策に走っても“脱落球団”の横ヤリ確実
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月16日 11時32分
佐々木朗希(C)日刊ゲンダイ
ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す佐々木朗希(23)が日本時間15日、本命視されるドジャースと2度目の交渉を行った。
本拠地ドジャースタジアムで行われた交渉には大谷翔平(30)、ムーキー・ベッツ(32)らの主力選手も同席したとみられる。
佐々木を巡ってはド軍の他、パドレス、ブルージェイズの3球団が移籍先の最終候補に残っているとされるが、この3球団とも今後は金策に動くのは必至。佐々木にはマイナー契約しか結べない「25歳ルール」の縛りがあり、契約金(インターナショナル・サイニング・ボーナス)も各球団ごとに上限が定められている。この契約金は最大60%まで増額が可能。ドジャース、パドレス、ブルージェイズの3球団はマイナー選手を放出する見返りに他球団のボーナス枠を得て、佐々木の契約金の増額に動くとみられる。
契約金の上限はパドレス、ブルージェイズが630万ドル(約9億7650万円)に対し、ドジャースが510万ドル(約7億9050万円)。ド軍はライバルの2球団と2億円近い開きがあるだけに、今後は積極的にマイナー選手のトレードに乗り出すともっぱらだが、他球団からはソッポを向かれそうだ。
何しろド軍は、昨オフは大谷、山本由伸、今オフはスネル(前ジャイアンツ)を獲得するなど、補強で独り勝ち状態だ。大谷を筆頭に年俸を後払いにして補強費用を捻出する手法に対し、快く思っていない他球団のオーナー、GMは少なくない。まして今回の佐々木争奪戦には約20球団が参戦。敵に塩を送るようなトレードに協力したくないのが、他球団の本音と言える。
しかも、今オフは佐々木以外にも、ドミニカ勢を中心に25歳以下の有望株が豊富。佐々木に断られた球団は、資金を他の選手の獲得に回せるだけに、自軍の契約金を減額する必要は全くない。
契約金で後手を踏むドジャースに、佐々木口説き落としの秘策はあるのか。
すでにお互いにデキているというなら話は別だが。
◇ ◇ ◇
佐々木朗希は昨オフ、母親と一緒になって「メジャーに行かせてくれ!」と泥沼交渉劇を繰り広げたのは記憶に新しい。そもそもなぜ、「母親」が首を突っ込んでいたのか。母親の正体と、当時の全内幕とは。
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