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大丈夫か公明党…都議選も大ピンチ!「聖地」東京で失いかねない12選挙区【コラム 永田町番外地】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月19日 9時26分

大丈夫か公明党…都議選も大ピンチ!「聖地」東京で失いかねない12選挙区【コラム 永田町番外地】

(左から)公明党の斉藤鉄夫代表、立憲民主党の村田享子議員、芳野友子連合会長(C)日刊ゲンダイ

【永田町番外地】#9

 温厚な人柄で知られる公明党の斉藤鉄夫代表が、怒り心頭である。

 怒りの矛先は「公明党が次期参院選の投開票日を7月3連休中日にするよう石破自民党に働きかけた」とする一部報道機関に向けられたものだ。

 この報道を受けてSNS上では「与党の組織関係者以外ができるだけ投票所に来ないよう、選挙日程を決めようと血眼。国民は完全に馬鹿にされている」(小沢一郎事務所)など、公明党への批判が殺到して炎上してしまった。

 すぐさま斉藤代表は「投票率が下がると公明党に有利だという根拠はどこにもありません。誤った情報の拡散による影響は甚大で投票行動に影響を及ぼしかねない」と事実関係を否定してみせた。

 もっとも、先の衆院選での惨敗を見れば、公明党は投票率より、それ以上に得票率の下落を気にかけた方がいいのではないか。

 首相官邸が直近実施した有権者の意識調査と過去の選挙データに基づき割り出した次期参院選の獲得議席は、自公改選(66議席)の過半数割れが確実な情勢だ。加えて公明党にとってより深刻なのは、同時期に行われる東京都議選の結果であろう。

 都議会は目下、自民29、都民ファースト26、公明23、共産19、立憲民主15の構成。だが、公明党都議のひとりは「定数1、2人区は自民、都ファ、立民の三つ巴の争いですが、定数3、4の複数区に、勢いづく国民民主や石丸新党が候補者を擁立すれば、共産党と3番手、4番手争いをしてきたわれわれ現職の再選は厳しいと言わざるを得ません」と危機感を募らせる。

 東京都議会は長年、連戦連勝を誇ってきた公明党の「聖地」だが、この言に従えば、最悪、新宿、墨田、江東、品川、目黒、中野、豊島、北、葛飾、町田、北多摩第一、同第三の12選挙区で議席を失うことになりかねない。

「一昨年来の衆院選の候補者調整のもつれから、公明は都議選での自民との協力関係を解消して、小池知事にすり寄り都民ファとの関係を重視してきました。連合の賀詞交歓会で斉藤代表は、都民ファ最高顧問の荒木ちはる都議と盟友関係にある芳野連合会長にべったり寄り添って離れず、喜々として取材陣に密接な関係をアピールしていましたよ」とは居合わせた自民党議員秘書。

 果たして得票率下落に歯止めがかかるのか。公明党にとって結党の原点である都議選は完勝が当たり前だったが、ここでも大きくつまずくようだと、一気に瓦解が始まりそうだ。 (特命記者X)

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