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トランプ再来でガザは停戦も…ロシアで死闘を強いられる北朝鮮兵の非道すぎる扱い

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月20日 11時12分

トランプ再来でガザは停戦も…ロシアで死闘を強いられる北朝鮮兵の非道すぎる扱い

ウクライナ軍の捕虜となった北朝鮮兵(C)ロイター/EYEPRESS Images

 あれから4年。米国のトランプ前大統領がついにカムバックする。トンデモ言動に世界が身構える中、パレスチナ自治区ガザでの戦闘をめぐって朗報がもたらされた。トランプの要求通り、20日(=日本時間21日未明)の大統領就任式の直前に停戦合意の第1弾が発効。イスラム組織ハマスによる人質解放、イスラエル軍の一部撤退やパレスチナ人釈放の着実な実行が期待されている。一方、北朝鮮も首を突っ込むウクライナ戦争は暗澹としている。

 侵攻開始から3年が迫り、ロシア軍の猛攻はエスカレート。キーウなど各地を無人機や弾道ミサイルで攻撃し、死傷者を増やしている。ウクライナ軍の越境攻撃によって占領された南西部クルスク州の奪還も急ピッチだ。ロシア国防省によると、約1268平方キロのうち、63.2%にあたる801平方キロ(17日時点)を奪い返したという。前線で文字通り死闘を強いられているのは、北朝鮮兵だ。

■ようやく捕虜確保

 プーチン大統領との蜜月に浸る金正恩朝鮮労働党総書記は、昨秋あたりから軍事技術供与などの見返りに兵士1万人超を派遣。ゲリラ戦を得意とする精鋭部隊「暴風軍団」を送り込んだものの、すでに3000人以上が死傷したとされる。ウクライナ軍が2人を捕虜としたのは、悪戦苦闘の末だった。

「ウクライナ側はロシアの非人道性を訴える目的のほか、捕虜交換のために北朝鮮兵の生け捕りに注力していますが、てこずっている。追い詰められた北朝鮮兵は、手榴弾などを使っておおむね自決してしまう。そうでなくても、深手を負ったとみるや、ロシア兵が顔を撃ち抜いて息の根を止めてしまう。北朝鮮兵はロシア南部のトゥバ共和国出身のロシア兵と偽装されているため、徹底的に身元不明にするための工作です」(現地メディア関係者)

 米政策研究機関「戦争研究所」の分析によると、クルスク州に展開する北朝鮮兵の死傷者は1日あたり92人。このペースが続けば4月中旬までに全員死傷する可能性があるという。ウクライナでの停戦実現を「6カ月以内」に後退させたトランプは、プーチン寄りの決着を模索中。法の支配か人命の重みか――。誰もが納得する着地点は見えない。

  ◇  ◇  ◇

 ロシアは北朝鮮兵の受け入れを「プロジェクト・ボストーク」(東方計画の意)と命名。独裁者2人は一体何をやらかすつもりなのか。●関連記事『【もっと読む】プーチン×金正恩でタッグ…ロシアが北朝鮮兵の受け入れ「プロジェクト・ボストーク」の勝算』で詳報している。

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