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大相撲海外公演での「横綱空位」現実味いよいよ増す…琴桜は綱とり消滅、豊昇竜も2敗目で崖っぷち

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月20日 11時23分

大相撲海外公演での「横綱空位」現実味いよいよ増す…琴桜は綱とり消滅、豊昇竜も2敗目で崖っぷち

大関経験者の正代(右)に完敗(C)共同通信社

 霧の都の次は花の都である。

 相撲協会は19日、来年6月にパリで公演を行うことを発表した。今年10月にはロンドン公演が控えており、協会の海外公演は2005年米ラスベガス以来20年ぶり。パリは1986年、95年に続いて3回目だ。

「(日本の)伝統文化が認められた。伝統文化の魅力と迫力を楽しんでもらえたら」とは会見を行った八角理事長(元横綱北勝海)。

 今年12月28日は、相撲協会の財団法人設立100周年記念日。それに合わせた記念事業などを計画している。久々の海外公演も、そのひとつである。

 となれば、それまでに是が非でも間に合わせたいのが新横綱の誕生だ。

 17日に照ノ富士が引退し、93年1月場所以来の横綱空位が現実のものとなりつつある。もし、記念イベントに土俵の頂点がいなければ画竜点睛を欠くというものだが、どうも雲行きが怪しくなってきた。8日目のこの日、1敗をキープしていた大関豊昇龍が、結びの一番で正代に敗れ6勝2敗。立ち合いから突っ張っていくも正代にいなされ、押し倒された。

「今場所は琴桜が綱とりに挑むも、2日目から5連敗。場所後の昇進が消滅し、好調の豊昇龍に期待が集まっていたが……。先場所で優勝次点だった豊昇龍が昇進するには、今場所の優勝が絶対条件です。その上で内容や星数もチェックされる。きょうから7連勝で賜杯を掴めばまだしも、3敗となると見送られる可能性が高い」(角界OB)

 来年6月のパリ公演までにはまだ間があるものの、今年10月のロンドン公演までは3、5、7、9月の4場所しかない。かといって、基準に満たない力士を無理やり昇進させてしまえばファンの反発は必至。

 八角理事長は大関が貴景勝1人だった23年、日刊ゲンダイのインタビューに「番付のためだけに大関をつくることはできない。無理やりつくっても力がなければすぐに落ちる」と話していた。いわんや横綱をや、である。

 100周年記念事業までに新横綱は現れるか。協会は祈るような思いで大関陣を見守っている。

  ◇  ◇  ◇

 ところで大相撲と言えば、先日引退発表をした横綱照ノ富士は親方としての第二の人生に向けて「壮大なプラン」を温めているともっぱらだ。国技館の目と鼻の先に200~300坪の土地にビルを建設予定で、予算は15億円超になる見込みだという。いったいどういうことか。その衝撃の内容とはーー。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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