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松坂桃李『御上先生』12.2%で高評価も…『べらぼう』『ホットスポット』とは異なる唯一の“弱点”とは

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月21日 9時26分

松坂桃李『御上先生』12.2%で高評価も…『べらぼう』『ホットスポット』とは異なる唯一の“弱点”とは

演技に《しびれた~》(C)日刊ゲンダイ

《やっぱり演技がうまい》《しびれた~》などと主演の松坂桃李(36=写真)は褒めそやす声であふれている。TBS日曜劇場「御上先生」。19日放送の第1話の世帯視聴率は12.2%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)で、前作「海に眠るダイヤモンド」の11.0%を大きく上回る好発進となった。同日放送の横浜流星(28)主演のNHK大河「べらぼう 蔦重栄華乃夢噺」第3話(11.7%)も超えてきた。

 レビューサービスFilmarksでの評価も5点満点で3.8。「海に眠る」の4.4より劣るが、まだ始まったばかりで、まずまず高評価と言えそうだ。その「御上先生」は《文科省のエリート官僚が高3の担任教師に! “官僚教師”が行う独自の授業とは!? 令和の18歳と共に日本教育に蔓延る腐った権力へ立ち向かう大逆転教育再生ストーリー!》(公式HPより)。

「松坂さんをはじめ、吉岡里穂さんなど教師役、生徒役のキャストの面々の演技力はもちろん、詩森ろばさんの脚本もプロットがしっかりしている。共作とはいえ松坂さんの主演映画『新聞記者』(2019年)を手がけただけあるなあ、と。まだストーリーに大きく絡んでいない主要キャストの存在など、考察好きをそそる“謎解き”の要素もうまく散りばめられています。さすが老舗の看板枠、日曜劇場としか言いようがありません」(テレビ誌ライター)

■暗い世相を反映してか、《暗いドラマは見たくない》《ドラマで疲れたくない》の声多し

 初回放送後のネットの書き込みを見ても、《数多ある学園ものとは切り口が違う緊張感のある展開で期待できそう》などとドラマ好きの期待は高まっている。「べらぼう」に加えて、同じ日曜放送のバカリズム(49)脚本、市川実日子(46)主演の日本テレビ日曜ドラマ「ホットスポット」とも好勝負になっていきそうだ。

「ただ、最近は超物価高という暗い世相を反映してか、《暗いドラマは見たくない》《ドラマで疲れたくない》という声をよく見かけます。『御上先生』に唯一の“弱点”があるとすれば、教育行政、現場の“闇”というテーマが、日曜の夜に受け入れられるかどうかでしょう。今は《重すぎる》なんて敬遠したがる視聴者もいそうです。その点《地元系エイリアン・ヒューマン・コメディー》をうたう『ホットスポット』の方がとっつきやすいし、『べらぼう』も明暗の緩急がありますからね」(在京キー局ディレクター)

「ホットスポット」の初回視聴率は5.6%だから「御上先生」が圧倒しているのだが、TVerのお気に入り登録数(20日午前11時現在)は、「ホットスポット」の64.2万に対して「御上先生」は41.9万。どうやら「年代によって支持層は分かれている」(前出のテレビ誌ライター)ようだ。日曜ドラマ勝負の行方やいかに。

  ◇  ◇  ◇

 松坂桃李の仕事に対する真摯な姿勢は、業界内にもファンが多いんだとか。関連記事【もっと読む】松坂桃李さんの仕事への取り組み方と真摯な姿勢に心打たれた 「わろてんか」で漫才指導を…では、本人の仕事へのひたむきな姿について伝えている。

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