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佐々木朗希のドジャース1年目はシーズン途中「強制終了」に現実味…ポストシーズンはベンチ観戦か

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月22日 9時26分

佐々木朗希のドジャース1年目はシーズン途中「強制終了」に現実味…ポストシーズンはベンチ観戦か

佐々木朗希(C)共同通信社

 ドジャースと合意した佐々木朗希(23=前ロッテ)への期待は高まるばかりだ。

 米野球データサイト「ファングラフス」は日本時間18日、成績予想システムとして的中率が高いと評判の「ZiPS プロジェクション」を更新し、佐々木の渡米1年目の成績を「26試合(148イニング)に先発し、10勝8敗、防御率3.20、190奪三振」と予想。ドジャース投手陣では勝ち星は大谷と並ぶ4位タイ、奪三振数は2位。貢献度を示すWARはエース右腕グラスノーと並ぶ3.7と高い数値をマークした。

 日本の解説者からも期待する声が上がっている。

 メッツなどでプレーした五十嵐亮太氏は19日、テレビ朝日系の「有働Times」に出演し「(登板試合数)は25試合くらいじゃないか。その中でいいところで15勝」とエース級の活躍を予想した。

 昨年12月10日の交渉解禁後、代理人のジョエル・ウルフ氏に20球団が接触を図った。まだ23歳と若く伸びしろを残し、多くのメジャー球団から評価されたとはいえ、1年目から2ケタ勝利は厳しいと見るのが妥当なところではないか。

 今季のド軍の先発候補は佐々木以外に、グラスノー、ジャイアンツから移籍の左腕スネル、2年目の山本のエース級3人に、5月に投手復帰が予定される大谷の他、ナック、シーハンら計9人がズラリと並ぶ豪華布陣だ。

 移籍1年目の佐々木が開幕からローテ入りするかどうかはともかく、レギュラーシーズンでは登板を制限されそうだ。

 大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。

「今季のドジャースはメイ、ゴンソリンといった実績のある投手がトミー・ジョン手術から復帰する予定で、先発だけで9人を用意しています。開幕から6人ローテで行くのは確定しており、選手の好不調、故障の有無、疲労度を見極めて順次、入れ替える方針です。ド軍は投手、特に先発は故障防止に細心の注意を払っており、心身への負担を軽減するためにも無理はさせない。25歳以下の若手投手にはその傾向が顕著で、昨年は山本が右肩を故障したこともあり、レギュラーシーズンの登板は18試合、23年にメジャーデビューして11勝(4敗)をマークしたミラーも安定した投球を続けていたが、22試合の登板にとどまった。佐々木も同様に登板数、イニング数を制限されるはずです」

「フロントは佐々木の故障防止には細心の注意を払う」

 多くの米メディアはドジャース入りの決め手になったのは、負担の少ない「6人ローテ」を編成できる投手陣の層の厚さだと指摘している。昨季までのロッテでの実働4年間で最も多く投げたのは2022年の129回3分の1。暇さえあれば、右腕のコンディション不良などで離脱し、一度も規定投球回数(143)をクリアしていない。中6日のローテすら守れず、日本以上に登板間隔が短いメジャーではシーズンを通じて投げるのは厳しい。将来性はあっても、フィジカルの不安を拭えないのは本人もドジャースも織り込み済みだろう。

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