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佐々木朗希の“鬼門”はスプリングトレーニング…大谷やダル、田中将、山本も1年目前半に故障の不吉

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月23日 9時26分

佐々木朗希の“鬼門”はスプリングトレーニング…大谷やダル、田中将、山本も1年目前半に故障の不吉

佐々木朗希(C)共同通信社

 ドジャースとマイナー契約を結ぶことが決まった佐々木朗希(23)にとって、何より重要なのは開幕前だろう。

 代理人のジョエル・ウルフ氏は「彼にロースター(メジャー)枠を確約したチームはない」とこう言っている。

「私たちは彼(佐々木)が春にいい活躍をすることを願うしかない」

 つまり、開幕前の実戦であるスプリングトレーニングで結果を出さなければ、メジャーに昇格できないからだ。

 メジャーのキャンプに参加する有望なマイナーリーガーは通常、ここでふるいにかけられる。実戦を重ねるにつれ、くしの歯が欠けるように淘汰されていくわけで、結果を出し続けた選手だけが晴れて開幕ロースターに名を連ねる。

 ましてドジャースはすでに先発投手の枠が飽和状態。山本由伸(26)、グラスノー(31)、スネル(32)、大谷翔平(30)、ゴンソリン(30)、メイ(27)、ミラー(25)と先発実績のある選手がいるうえにFAのカーショー(36)との再契約が確実視されている。さらにマイナーの若手有望株も虎視眈々とメジャー昇格を狙っているのだ。

 そんな状況で結果を出し続けなければならないのだから、日本にいたときのように「しっくりこないから投げない」というわけにはいかない。佐々木自身、ロースター枠を熱望しているそうで、スプリングトレーニングからフルスロットルのスタンスが求められる。

メジャー公認球への対応が原因で…

 しかし、メジャー公認球は日本の統一球と比べサラサラして滑りやすく、少し大きくて重い。

 さる元メジャーリーガーによれば「ボールが上ずりやすく、抑えが利かない。日本にいたとき以上に球を強く握る必要があるため、次第に前腕が張り、やがて肘に痛みを感じるようになる」そうだ。

 田中将大(36=現巨人)も大谷も山本もメジャー1年目の前半戦で肩肘を痛めたのは、メジャー公認球への対応が原因だろう。

 田中や山本は日本で佐々木以上の実績があって、メジャーでもトップクラスの実力の持ち主と評価された。佐々木同様、マイナー契約だった大谷にしても、2015年に15勝(5敗)、防御率2.24で最多勝と最優秀防御率のタイトルを獲得している。佐々木以上に実績も体力もある彼らですらメジャー公認球への対応には苦慮したのだ。

 前出の元メジャーリーガーは、メジャーで生き残るため、肘に痛みが生じても我慢して投げ続けるしかなかったという。ライバルがケガなどで脱落していく中、「痛い」と言うわけにいかなかったのだ。トレーナーに報告することもできずに、市販されている痛み止めをこっそり飲みながら投げたこともあるという。

 早急に結果が必要な佐々木の生き残りをかけた争いは熾烈だ。まして実力も実績もある投手がひしめいているドジャースであればなおさら。ロースター入りには周囲が納得するだけの結果が求められるだけに、無理をして故障なんてことにならないか心配だ。

  ◇  ◇  ◇

 そんな佐々木は図太い神経の持ち主として知られている。今回のメジャー挑戦にしても、球団内では「自分の事しか考えていない」「後ろ足で砂をかけるようなもの」と大顰蹙を買っているようだ。いったい何があったのか。波紋を広げた非常識な言動とはーー。

●関連記事【もっと読む】…では、その衝撃的な出来事について詳しく報じている。

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