巨人マルティネスに「全盛期過ぎてる説」…データが示唆する“衰え”、さらに心配な中南米人気質
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月23日 9時26分
マルティネス(C)共同通信社
巨人の阿部慎之助監督(45)は大いに気になるところだろう。
東海テレビの公式ユーチューブチャンネル「ドラHOTpress」に山本昌氏(59)、山崎武司氏(56)の中日レジェンドOB2人が出演。ライバル巨人へ移籍した抑えのライデル・マルティネス(28)について言及した。
キューバから中日に育成で入団。支配下に昇格した2018年から通算166セーブを挙げた絶対的守護神だ。にもかかわらず、山崎氏が「負け惜しみに思われるかもしれないけど、もう全盛期は過ぎている」と言えば、山本氏も「昨シーズンは怪しい場面が結構あった」とうなずいたのだ。
昨季は60試合に登板。6年連続40試合以上と酷使されてきただけに蓄積疲労は懸念されるところだ。「注目すべきは球速です」と、さる球界関係者がこう言った。
「ライデルの平均球速を見ると、直球は22年154.1キロ、23年155.7キロ、24年153.9キロ。23年をピークに2キロほど落ちている。スプリットは23年146.1キロ、24年144.4キロ。スライダーも23年143.4キロ、24年140.8キロ。直球と比例して変化球も2キロほど落ちている。これも要因のひとつになっているのか、ライデルとの再契約の際、中日は他球団とのマネーゲームに消極的だったともっぱらです」
懸念材料は他にもある。自ら現地に出向き、中南米の選手を多く獲得してきた中日の森繁和元監督は、かつてこう漏らしていた。
「中南米のドミニカ共和国とかキューバの選手との長過ぎる契約はダメ。気持ちが長続きせず、一生懸命働くのは最終年だけということが圧倒的に多い。他球団が手を出してきそうになったらいち早く2年くらいで更新する。あまり長い契約だとあっちが痛い、こっちが痛いと言い出すリスクも考えないといけない」
巨人が結んだのは4年50億円という破格の超大型契約。森元監督が指摘するように、マジメに4年間フル回転してくれるかどうか。仮にダメでも昨季までの守護神・大勢(25)がいるのだが、「八回の男」が不在だからこその補強。大勢が弱点の八回に回らないと意味がないのだ。
50億円もの投資だけに、衰えが表面化し始めているのなら、いくら来年以降に日本人扱いになろうと「話が違うよ」である。
◇ ◇ ◇
そんなマルティネスの起用法について、評論家の権藤博氏は日刊ゲンダイの連載で「私が巨人の監督なら、八回・マルティネス、九回・大勢で行く。格からして当然だ」と語っている。いったいどういうことか。なぜ大勢の方が「格上」なのか。その真意とはーー。
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