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フジテレビに「広告料金返せ!」の声殺到…CM中止ドミノで「1~3月期損失200億円」の衝撃試算

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月23日 16時3分

フジテレビに「広告料金返せ!」の声殺到…CM中止ドミノで「1~3月期損失200億円」の衝撃試算

ガバナンス不全をさらけ出し、やることなすこと全てが後手(港浩一社長)/(C)共同通信社

 日を追うごとに深刻さが増している。中居正広の9000万円女性トラブルに端を発したフジテレビ社員の「性上納」疑惑。17日のフジ幹部の自滅会見以降、スポンサー離れが止まらない。すでに80社近くが放送を見合わせるCM停止ドミノで、22日は親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)の主幹事証券を務める大和証券グループ本社までもがCMを差し止めた。

 フジHD株を7%保有する物言う株主の米投資ファンド、ダルトン・インベストメンツは全てのメディアを対象に改めて会見を開くことを経営陣に要求。放送行政を所管する村上誠一郎総務相の「独立性が確保された形でできる限り早期に調査を」との苦言を受け入れ、日弁連のガイドラインに基づく第三者委員会を設置する方向へと舵を切らざるを得なくなった。

 やることなすこと後手に回り、ガバナンス不全をさらけ出す。スポンサーの不信は収まりそうもなく、一部の企業からは「CM差し替えに伴う広告料金を返せ!」との声が上がっているという。

 一般的に企業側の判断でCMを差し替えた場合、契約済みの広告料金は原則そのまま支払われる。ただ、今回スポンサー離れを招いたきっかけは、明らかにフジ側の非にある。

「そこでスポンサー企業との交渉に備え、広告料金の返還に応じた際の損失額を内部で試算したところ、衝撃的な結果が出ました。1~3月期だけでマイナス200億円です」(フジ関係者)

4月以降は枠が埋まらない

 テレビ局のCM収入には企業が番組ごとに契約する「タイム」と、それ以外の単発を含む「スポット」がある。フジテレビは中間決算までの昨年4~9月期にタイムで368億円、スポットで343億円の収入を得た。

「売上高に200億円もの穴があけば、今期決算の下方修正は必至。放送収入の通期予想1487億円は水の泡です」(フジ関係者)

 3月の決算期まで何とかしのいでも、来期以降は地獄だ。悪いことに現在は4月の番組改編に伴う契約の改定時期にあたり、このままスポンサーの不信感を払拭できなければ、いよいよCM枠が埋まらない可能性が生じる。

 契約するとしても足元を見られて減額を迫る企業が続出しかねない。フジHDは総資産1兆円超の優良企業グループとはいえ、いつまでCM中止ドミノに耐え切れるのか。

  ◇  ◇  ◇

 今回の一件でフジOBらが苦言を呈する声を上げ始めた。とりわけ注目されたのが早大卒業後の1980年にフジに入社した黒岩祐治・神奈川県知事(70)の発言だが、とんだブーメランに……関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。

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