現役終盤36歳 巨人・坂本の最重要任務は「生え抜き後継育成」…注目株は共通点多数の高卒ドラ1
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月24日 9時26分
坂本勇人(C)共同通信社
巨人の坂本勇人(36)が昨22日、那覇市内で自主トレを公開。ウエートトレーニング、ダッシュ、ノック、午後は打撃練習など約5時間、汗を流した。19年目のベテランは「(体が)バキバキ」と言いつつ、笑顔を見せた。
今回の自主トレには、萩尾、オコエ、湯浅、増田陸の他に、かつて巨人に在籍し、現在はオイシックスでプレーする陽岱鋼も参加した。
昨季は本格転向した三塁でゴールデングラブ賞を受賞したものの、打率は自己ワーストの.238、7本塁打に終わった。「去年は坂本打たないなと、たぶん言われていたんで、あいつやっぱ打つなって思わせたい」と腕まくりした。
そんな坂本には、打撃の復調と同じくらい、あるいはもっと大事な「任務」が課せられる。
現在、ジャイアンツタウンスタジアムで行われている新人合同自主トレで、遠投100メートル超えの鉄砲肩を披露するなど奮闘中のドラフト1位・石塚裕惺(18=花咲徳栄)の「教育」である。
ともに外れ1位で入団、強肩強打の高卒大型遊撃手
ドラフト指名時に「格が違う。坂本勇人のような選手になって欲しい」と絶賛した阿部慎之助監督(45)は、石塚の早期一軍デビューについて「頑張ればゼロじゃない。良ければ1年目から使う」と否定していない。
さるチーム関係者がこう言った。
「球団は現役終盤に差しかかった坂本や、1年後にもメジャーに流出する可能性のある主砲・岡本の後継者になる生え抜きのスターを育てたい。石塚には高卒2年目の19歳で遊撃のレギュラーに定着した坂本の道を歩ませたい。遊撃のレギュラー候補1番手には、鉄壁の守備力を誇る3年目の門脇がいるのに、石塚をドラ1で指名したのは、坂本のような遊撃のスター選手を育てたいから。坂本と石塚は、外れ1位で入団した強肩強打の高卒大型遊撃手と共通点は多い。坂本は2年目に、打てない中でも守備力を買われてレギュラーになった。坂本には経験談など、多くのアドバイスを石塚に送ってもらいたいのです」
石塚は春のキャンプ二軍スタート。坂本はベテランのS班となっている。一軍の那覇移動前に、一、二軍若手主体の紅白戦も予定されており、活躍次第では飛び級昇格もあるかもしれない。この先、一軍か二軍で2人が絡んだ際には「坂本塾」が開かれそうだ。
◇ ◇ ◇
日刊ゲンダイで毎秋恒例の人気連載「ドラフト家庭の事情」(2024年版)では、巨人から石塚をピックアップ。両親が語った「英才教育」の中身とはどのようなものか。いかにして巨人の高卒ドラ1が誕生したのか。
●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。
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