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広島県・大久野島でウサギ虐待→大量死か…逮捕された男は「蹴ったらどうなるのか、見てみたかった」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月25日 9時26分

広島県・大久野島でウサギ虐待→大量死か…逮捕された男は「蹴ったらどうなるのか、見てみたかった」

外国人観光客にも大人気の大久野島に生息するウサギ=広島県竹原市(C)共同通信社

「島に何度も通い、多数のウサギを蹴った」──。

 外国人観光客らからも「ウサギの島」として知られる広島県竹原市・大久野島。その島でウサギを蹴ったとして、広島県警竹原署は滋賀県大津市の会社員・堀田陸容疑者(25)を動物愛護法違反容疑で今月22日までに現行犯逮捕した。

「環境省中国四国地方環境事務所は昨年11月下旬以降、短期間にまとまった数のウサギの死亡個体が断続的に確認されていると今月20日に公表していました。死亡原因の究明と島の監視を強化する意向を示した矢先に起きた事件でした」(社会部記者)

 無人島である大久野島には1970年代ごろから島外から持ち込まれたウサギが繁殖し、半野生化した状態で数百匹が生息しているという。

 島を管理する環境省中国四国地方環境事務所(広島事務所)がウサギの死骸が見つかった経緯について説明する。

「今から約10年前ごろからSNSなどで“ウサギの島”として有名になり、島には年間平均約20万~30万人の観光客が訪れています。ですが、これまでにウサギが大量に死んだという報告はありません。昨年11月下旬ごろから島の関係者や来島者らから死骸の報告が寄せられ始めました」

■「蹴った。何度か同じことをした」

 同事務所によると、ウサギの死亡個体は昨年11月26、28日に計13匹。12月17、18日に計19匹。今年に入ってからも9日から12日にかけ、計45匹の個体が確認されているという。2カ月弱で80匹に近い数である。

「感染症や人為的に死んだ可能性も考えられるため、死因究明のために獣医師らとも協力して検査をするとともに、警察にも通報しています」(同前)

 環境省の警戒直後に起きた今回の動物愛護法違反事件。

 逮捕後に堀田容疑者は、「昨年10月末ごろから島に通い、可愛らしいウサギを蹴ったらどうなるのか、見てみたかった」「何回か同じようなことをした」などと供述。竹原署は関連について慎重に捜査を進めているという。

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