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ボクシング井上尚弥 誰もが気になる3つの「これから」…代役挑戦者を圧巻の4回KO、4団体統一王者防衛 

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月25日 9時26分

 海外人気が高まれば高まるほど、日本国内で井上の試合を見る機会は減るのではないか。

「それでも一番稼げるのはまだまだ日本ですよ」とは代理店関係者だ。

「この日の防衛戦がそうだったように、本来は昨年12月だった試合が1カ月延期され、2週間前に対戦相手が変更されるというドタバタがありながら、それでも日本なら1万3000人もの観客が集まる。米国を始めとする海外ではまだ未知数です。井上は過去3度、米国で試合をしているが、そのどれも今後の集客の参考にならない」

 17年のカリフォルニア州でのニエベス戦はメインイベンターではなく、20年のマロニー戦はコロナ禍で無観客。21年のダスマリナス戦も同様に観客制限があり、2500人が上限だった。

「もちろん、井上は米国でも専門家に高く評価されており、ボクシングマニアの間での人気も絶大です。だからといって、井上をメインに据えた試合がどれだけの利益を生むかはわからない。その意味では次のラスベガスが今後の試金石になる」(同)

 ちなみに前出の渋谷氏は「米国は熱狂的なボクシングファンが多い。有明アリーナと同じ規模の会場なら十分満員になるのでは」と推察する。海外人気が高まる怪物に、日本のファンは複雑だ。

■無料で見られなくなる?

 23年4月から井上の試合を独占無料配信しているのが、NTTドコモが運営する動画配信サービス「Lemino」。井上の試合の放映権料は20億円とも言われており、もはや地上波テレビ局の手が届く額ではない。

 では、ファンは今後も無料で井上の試合を見られるのか。

「現在はアマゾンプライムやネットフリックスをはじめ、動画配信サービスが飽和状態。それぞれが顧客を奪い合う戦国時代で、23年4月サービス開始のLeminoは新興もいいところです。だからこそ、知名度アップのために井上と契約した経緯がある。今後は彼らの判断次第。井上を広告塔として使い続けるか、それとも儲けを優先して有料配信にするのか。すぐに有料に切り替えることはないとは思いますが……」(放送関係者)

 米国ではビッグネームの試合は、視聴者がコンテンツに課金して視聴するPPV(ペイ・パー・ビュー)形式が一般的になっている。井上がラスベガスで行った21年のダスマリナス戦は、国内ではWOWOWが放送したが、無料トライアル適用外だった。ファンは有料放送の覚悟をしておいた方がいいかもしれない。 

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