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起爆剤はタイガーマスク? 立憲民主党の参院選「政権交代」構想がショボすぎる

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月26日 9時26分

起爆剤はタイガーマスク? 立憲民主党の参院選「政権交代」構想がショボすぎる

初代タイガーマスクの佐山聡氏(左)と川村正剛氏(2016年)/(C)共同通信社

【永田町番外地】#10

 立憲民主党の群馬県連は22日、今夏の参院選群馬選挙区に社会福祉法人職員の河村正剛氏(51)の擁立を決めた。河村氏はかつて漫画「タイガーマスク」の主人公・伊達直人を名乗り、児童養護施設にランドセルを贈る運動を推進した社会福祉活動家として世論の注目を浴びたことがある。その知名度を期待してのことだろう。野田佳彦代表は“タイガーマスク”の擁立について周辺に「虎穴に入らずんば、議席を得ず、政権交代できず」と親父ギャグをかまして見事にスベったそうだ。

 虎穴の故事をなぞったのは、孤児院育ちのタイガーマスクが“虎の穴”と呼ばれるレスラー養成所に身を寄せ、やがて覆面レスラーとして悪役レスラー(世の理不尽や無情無慈悲)と闘う高度成長期の子供たちのヒーローだったからだ。

 保守王国といわれる群馬選挙区を切り崩すのは容易ではないが、福祉政策がウリの立憲民主にふさわしい候補者である。

 もっとも、党内には今夏の参院選に向けた野田執行部の対応に不満が渦巻く。

「タイガーマスクの主題歌を流して選挙区を練り歩くんでしょうかね。平成令和世代には認知度低いですし、高齢者を支える社会保障費の負担増に苦しむ現役世代への政策的配慮が足りない。ダジャレをかましている場合ではないですよ」と同党のベテラン参院議員秘書は危機感を募らせる。

 実際、増税緊縮路線を打ち出す立憲民主党の政党支持率は前回の衆院選以降ずっと下がり続け、直近の各種世論調査ではひとケタ台に落ち込み、ついには国民民主党に並ばれ、追い越されてしまった。

「立憲民主は所属議員が200人近い野党第1党ですし、全国組織もしっかりしていますから、選挙区を地道に回れば支持率が10%を割ることはなく、奇をてらうこともないのに、国民民主のマネをしてネット民にアピールしだしたり、日本維新の呼びかけに応じて予備選挙に乗っかろうとしたり、落ち着きがない。それがまた、支持率を下げる悪循環に陥っているように思えます」(全国紙記者)

 立憲民主党は目下、26日に開催予定のオンライン企画「2025立憲つながる新年会」の参加者を募集中だ。

 総合司会は辻元清美参院議員。第1部は「野田代表に聞く」、第2部が「選択的夫婦別姓、今年こそ実現」とのことだが、今夏の参院選で政権交代の勝負に打って出る政党としては、スケールが小さく、やることがショボい。

 タイガーマスクはいいとして、これを皮切りに話題の候補を次々と擁立し、メディアの関心を立憲民主に集中させるパフォーマンスを始めないと、また手遅れで失望を買うことになってしまう。(特命記者X)

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