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朝のコーヒー習慣が長生きの秘訣に? 米国人4万人のデータを分析【役に立つオモシロ医学論文】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月26日 9時26分

朝のコーヒー習慣が長生きの秘訣に? 米国人4万人のデータを分析【役に立つオモシロ医学論文】

コーヒーを飲むなら朝

【役に立つオモシロ医学論文】

 コーヒーは、世界で最も一般的に消費されている飲料のひとつです。適度なコーヒーの摂取は、糖尿病や心臓病の発症リスクを低下させることが知られており、米国の食事に関するガイドラインでも、健康的な食習慣のひとつとしてコーヒーの適度な摂取が推奨されています。

 一方で、コーヒーには覚醒作用を有するカフェインが含まれています。そのため、夕方から夜間にコーヒーを摂取すると、寝つきが悪くなり、体調不良の原因となる可能性もあります。そのような中、コーヒーの摂取パターンと死亡リスクの関連性を検討した研究論文が、欧州心臓病学会誌の電子版に2025年1月8日付で掲載されました。

 この研究では、米国の国民健康栄養調査に参加した4万725人が対象となりました。研究参加者におけるコーヒー摂取の有無と、摂取パターンが調査され、死亡リスクとの関連性が解析されています。

 なお、コーヒーの摂取パターンは午前型(午前4時~午前11時59分)と終日型(特定の時間にコーヒーを飲まない)に分類されています。

 中央値で9.8年にわたる追跡調査の結果、コーヒーを摂取しない人と比べた総死亡(あらゆる原因による死亡)のリスクは、コーヒーの摂取パターンが午前型の人で16%減少しました。

 一方、コーヒーの摂取パターンが終日型の人では、リスクの低下を認めませんでした。心臓病が原因の死亡リスクも同様に、コーヒーの摂取パターンが午前型の人で31%低下した一方、終日型の人ではリスクの低下を認めませんでした。

 論文著者らは「朝にコーヒーを飲むことは、一日の後半にコーヒーを飲むことよりも、死亡リスクの低下と関連している可能性がある」と結論しています。

(青島周一/勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰)

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