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松坂桃李「御上先生」"学園ものはダメ"の下馬評を覆し大成功の理由 「べらぼう」不振も追い風に

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月27日 9時26分

松坂桃李「御上先生」"学園ものはダメ"の下馬評を覆し大成功の理由 「べらぼう」不振も追い風に

松坂桃李(C)日刊ゲンダイ

 松坂桃李(36)主演のTBS日曜劇場『御上先生』が19日にスタートし、初回の平均世帯視聴率は12.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、0.5ポイントではあるが、同日放送のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の視聴率11.7%を上回った。これは前期に神木隆之介(31)が主演を務めた『海に眠るダイアモンド』の初回視聴率より1.2%高い数字。長崎県端島を舞台にした壮大なる人間模様で大きな話題を呼んだ同枠ドラマをも凌いだ。

 『御上先生』のオンエア前は、「日曜夜9時に観るにはテーマが重過ぎる」とか、昨今のドラマで「学園ものはヒットしにくい」流れがあるため、視聴率を風潮から危ぶむ声もあった。実際、学園ものといえば、昨年7月期に『素晴らしき哉、先生!』(主演/生田絵梨花)、テレビ朝日系)と『ビリオン×スクール』(主演/山田涼介、フジテレビ系)がオンエアされ、平均視聴率はともに3%台で終わっている。

 古くは水谷豊の『熱中時代』、武田鉄矢の『金八先生』が大成功しているし、2000年前後には反町隆史の『GTO』や仲間由紀恵の『ごくせん』といった人気の学園ドラマがたくさんあった。

 それが近年は苦戦気味な理由は、「熱血教師という存在がもはや絶滅危惧種」とか「恋愛や友情といった、生徒が抱える問題がコンプライアンスの影響で描きにくい」などとドラマの制作現場では言われている。それにもかかわらず、『御上先生』が好スタートを切れたのは、「『べらぼう』のおかげでは…」(芸能関係者)ともっぱら。

 「べらぼう」が放送される日曜夜8時は、未就学児から高齢者まで、家族勢揃いで夕食やテレビを囲む家庭が今でもある。そこに『べらぼう~』の、初回放送から物議を醸し出した全裸の女性や、息遣いが聞こえてきそうな花魁や女郎たちのなまめかしいシーンは、いくら江戸中期の蔦屋重三郎を伝えるために必要な映像とはいえ、「子供にはとても見せられない」と判断する親もいるのだろう。

 そしてその余波が、昔から言われている"大河が弱いときは、日曜劇場の視聴率が上がる"というジンクスそのままに、『御上先生』の追い風になっているのではないか。

■吉岡里帆、岡田将生…ネクスト・ブレークの若手俳優も視聴率を後押し

 また主演の松坂を始め、吉岡里帆(32)、岡田将生(35)といった共演者や、ブレイク寸前の若手役者たちを集めたキャスティングも視聴者をひきつける理由になっていると指摘する関係者も多い。

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