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豊昇龍は横綱昇進確実、相撲協会も万々歳だが…"朝青龍の甥”に素行や品格、技術で不安はないか?

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月27日 11時23分

豊昇龍は横綱昇進確実、相撲協会も万々歳だが…"朝青龍の甥”に素行や品格、技術で不安はないか?

豊昇龍(C)共同通信社

「すごく、うれしいです」

 シンプルな言葉ながら無邪気に喜ぶ表情がすべてを物語っていた。

 昨26日に千秋楽を迎えた大相撲1月場所。大関豊昇龍(25)が12勝3敗で自身2度目の賜杯を手にし、横綱昇進が確実になった。

 この日は2敗の平幕・金峰山が3敗の王鵬に敗れ、豊昇龍は結びで琴桜を撃破。2022年11月場所の貴景勝・高安・阿炎以来となる3年ぶりの巴戦が決定した。

 クジの結果、最初に土俵に上がったのは豊昇龍と金峰山。大関は張り差しから速攻で瞬殺すると、続く王鵬も攻め続けて寄り倒し、鬼の表情で両拳に力を込めた。

 インタビューでは9日目までに3敗を喫したことを聞かれると、「(立浪)親方の『楽しくやれ』って言葉が(自分の背中を)押してくれました。考えすぎていました、僕」と話した豊昇龍。

 先場所は13勝で優勝次点。審判部は昇進をはかる臨時理事会の招集を要請し、八角理事長(元横綱北勝海)が受諾。さらにきょう27日の横綱審議委員会への諮問も決定した。

 今場所6日目に横綱照ノ富士(現親方)が引退。横綱空位を回避できた相撲協会も万々歳だし、照ノ富士もホッとしているのではないか。

 とはいえ、「横綱豊昇龍」に不安はないのか。協会内では、あの「朝青龍の甥」ということで、素行や品格を不安視する声もゼロではないという。

「血筋はそうでも、問題ありませんよ。豊昇龍は不祥事とは無縁だし、酔って暴れたという話も聞かない。朝青龍も自身の反省を込めてか、『師匠の言うことはちゃんと聞け』とアドバイスしていますからね。仕切りでなかなか手をつかず非難されたこともあったが、最近は改善しつつある。むしろ気がかりなのは実力の方です」(若手親方)

 今場所は12勝3敗。最後は本割、巴戦で実力を見せつけたものの、決してレベルが高い優勝とはいえず、3敗もすべて平幕相手だ。

 ある角界OBが言う。

「先場所あたりから悪癖だった強引な投げを封印し、相撲に安定感が出てきた。しかし、後半戦までに3敗するなど取りこぼしも少なくない。いずれも勝ちにはやるあまり相撲が雑になったのが原因。精神面の成長は不可欠です。今場所は千秋楽で金峰山が王鵬に負けたからチャンスが転がり込んできたが、8日目に自力優勝が消滅。千秋楽に阿炎を避け、大関とはいえ、とっくに負け越しが決まっていた琴桜を当てたのも、『今逃せば次の昇進チャンスはいつになるかわからない』という協会の焦りがあったからではないか。つまり、協会も豊昇龍の実力を完全には信じていないとも受け取れる。いずれにせよ、これで横綱空位は回避できても、昇進してから苦労するかもしれません」

 一人横綱として責任を果たせるか。

  ◇  ◇  ◇

 横綱昇進と言えば、先場所限りで土俵を降りた貴景勝は、過去に2場所連続で「優勝に準ずる成績、優勝」しながら横綱になれなかった。いったいなぜか。貴乃花の元弟子だからなのか。日本相撲協会・八角理事長を直撃すると、意外な答えが返ってきた。

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