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中居正広の女性トラブル問題で大揺れのフジテレビ…社員の悲痛な叫びに賛同が広がらないワケ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月27日 14時3分

中居正広の女性トラブル問題で大揺れのフジテレビ…社員の悲痛な叫びに賛同が広がらないワケ

どうなる?(C)日刊ゲンダイ

 芸能界引退を表明した中居正広(52)の女性トラブル問題で大揺れのフジテレビ。同局は27日午後4時から港浩一社長(72)ら経営幹部が会見を開き、今後の体制づくりや再発防止策などについて説明するとみられる。

「これで失敗したら後戻りできないと不安」「(17日の会見が)どれほど社に悪影響だったのか。前回と同じ方が仕切ったら、会社が潰れるという不安もある」「子供が学校でいじめられる」……フジの現場では今、会社の存続や雇用不安、親族に及ぼす影響などを懸念する声が多数上がっているという。

 80人程度だった労働組合の加盟員数も6倍余りの約500人に上っているというから、社員らの危機感は相当だろう。23年6月にトラブルを把握しながら1年半も放置し、中居をレギュラー番組で起用し続けるという判断を下した経営陣に足を引っ張られる形の社員の苦悩は理解できるものの、その悲痛な叫びに対する賛同の声は、なぜか広がっていない。

■フジが伝えた「底辺の職業ランキング」という“報道被害”

 フジといえば、米大リーグのロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平(30)が購入したとされる邸宅の外観と周辺を映した映像を放映。住所と建物が特定されてしまう恐れがあるとして批判の声が上がり、フジの取材記者がドジャースから取材パスを凍結されたと報じられたのが記憶に新しい。

 2022年には情報番組で「底辺の職業ランキング」などとする話題を報道。トラック運転手やごみ収集業者、介護士、保育士などにマイクを向け、「底辺の職業とか、誰でも出来る仕事だとか言われていますが」などとインタビュー。取材を受けた人たちは一様に困惑し、寂しそうな表情を浮かべつつ「底辺職業というのはすごく残念」「楽しいとかやりがいがあると思ってやっている」と言葉を振り絞るように答えていたのが印象的だった。

 大谷のケースも「底辺職業ランキング」についても、相手のプライバシーや気持ちはお構いなし。「楽しくなければテレビじゃない」が社是だからか、フジが「底辺職業」と報じたことで、当事者や家族がどれほど悲しく、嫌な思いをするのか気付かなかったのか。それこそ「子供が学校でいじめられる」事態になりかねず、ある意味の“報道被害”と言っていい。

 全ての社員ではないだろうが、テレビマンであれば何でも許されるとの傲慢さが際立っていたのがフジだった。そうした驕り高ぶりが今回の問題を引き起こす一因になった面はなかったか。「フジ社員がんばれ」といったエールが広がらず、「自業自得」といった声が目立つのも無理はないのかも。

  ◇  ◇  ◇

 旧態依然とした企業体質が露呈したフジテレビ。関連記事【もっと読む】で《フジテレビにはびこる“不適切すぎる昭和体質”…他局の元TVマンも「お台場だけ時が止まっている」と厳しい指摘》【さらに読む】で《フジテレビ存亡の機…午後の“やり直し会見”で港社長はマトモな回答ができるのか? 再失敗に社員は戦々恐々》…などを取り上げている。

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