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松坂桃李「御上先生」第2回は視聴率ダウンも…“学園モノ=鬼門”を覆したTBS日曜劇場の絶妙すぎるバランス

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月28日 9時26分

松坂桃李「御上先生」第2回は視聴率ダウンも…“学園モノ=鬼門”を覆したTBS日曜劇場の絶妙すぎるバランス

素直に次が見たい(C)日刊ゲンダイ

 24日の広瀬すず(26)主演「クジャクのダンス、誰が見た?」(TBS=金曜夜10時)、25日の赤楚衛二(30)主演「相続探偵」(日本テレビ=土曜夜9時)で、ひと通り出そろった地上波GP帯の冬ドラマ。

 初回の世帯視聴率は松坂桃李(36=写真)主演「御上先生」(TBS=日曜夜9時)が12.2%と唯一の2ケタで、26日の第2回は11.2%と1ポイント落としたものの、頭ひとつ抜けている。ちなみに「クジャク」は初回7.8%だった(数字は関東地区=ビデオリサーチ調べ)。

「前クールの『海に眠るダイヤモンド』を超える上々の滑り出し。視聴率で常に上位にいるTBS日曜劇場ですが、実は学園を舞台にしたものとは相性が悪く、2014年に放送した宮藤官九郎さん脚本の『ごめんね青春!』は全10話平均で7.7%と、この枠ワーストを記録。16年放送の『仰げば尊し』も10.5%と、当時の日曜劇場にしては物足りない数字でした。21年の『ドラゴン桜』は14.8%でしたが、もともと金曜ドラマ枠でヒットしたものの続編です。直近の23年『下剋上球児』は9.6%でした」(テレビ誌ライター)

「御上先生」は文科省のエリート官僚が派遣制度で私立進学高の3年の担任教師となり、《令和の18歳と共に日本教育に蔓延る腐った権力へ立ち向かう大逆転教育再生ストーリー》(公式HPより)だ。

 初回放送後のネット上では《従来の学園ものにはない新鮮さがある》《松坂桃李さんの演技が引きつける》《殺人事件との関連や文科省との戦いがどう展開していくのかワクワクする》など肯定的な意見が目立ち、第2回放送後も《素直に次が見たい逸品》《ギリギリの進行が絶妙》などと“継続決定”の声が多い。レビューサービスFilmarksでの評価も5点満点で3.9(27日現在)とまずまずだ。

■「『御上先生』は戦う相手が“日本社会”とはっきりしている」

 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「視聴率とネットの評価、両方取りにいったな、という印象です」と、こう続ける。

「視聴率が作品の優劣を示すものではないですが、日曜劇場を習慣的に見ているリアタイ視聴者層にとっては、主人公が病気や事故、犯罪などと戦う“善”と“悪”の構図がはっきりしていることが大事で、そういう作品が数字につながっていました。ただ、あまり分かりやすすぎると、ネット上では評価されにくい。前クールの『海に眠るダイヤモンド』が作品としての評価は高かった割に視聴率に結びつかなかったのはそこです。その点『御上先生』は戦う相手が“日本社会”とはっきりしている。さらに、初回は冒頭に不穏な殺人事件で始まりながら、クセの強い教師vs.闇を抱えた生徒という学園ものの定番もしっかり描くという、変化球と直球のバランスが絶妙でした。日曜劇場以外では数多くの問題作、名作、ヒット作を生んできたTBSがそのノウハウを日曜劇場でも発揮して、クライマックスとなる卒業シーズンをどう描くのか。今から気になります」

 電撃引退した中居正広さん(52)の問題からフジテレビ問題で、テレビ業界そのものが揺らいでいる今、視聴者の関心はドラマどころではないのかもしれない。そんな中で、ドラマ界のエース的存在ともいえるTBS日曜劇場は何を語り、視聴者はどう反応していくのか。いろんな意味で注目の「御上先生」だ。

  ◇  ◇  ◇

「御上先生」は横浜流星主演のNHK大河「べらぼう」の不振も追い風にしているようだ。関連記事【もっと読む】松坂桃李「御上先生」"学園ものはダメ"の下馬評を覆し大成功の理由 「べらぼう」不振も追い風に…では、波に乗る御上先生について伝えている。

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