上白石萌音「法廷のドラゴン」は飛び切り異色のリーガルドラマ(碓井広義/メディア文化評論家)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月29日 9時26分
![上白石萌音「法廷のドラゴン」は飛び切り異色のリーガルドラマ(碓井広義/メディア文化評論家)](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/gendainet/gendainet_1114099_0-small.jpg)
上白石萌音(C)日刊ゲンダイ
【碓井広義 テレビ 見るべきものは!!】
これまで数多くのリーガルドラマが作られてきたが、上白石萌音主演「法廷のドラゴン」(テレビ東京系)は飛び切り異色の一本だ。
ヒロインの天童竜美(上白石)は、かつて女性初のプロ棋士を期待された将棋の天才。そんな彼女が一転して弁護士となった。このドラマの面白さは、一にも二にも竜美が法廷を将棋盤に、裁判を対局に見立てて戦っていく趣向にある。
第1話は、押し買いの被害に遭った女性(松坂慶子)が夫の遺品を取り戻す、遺品返還請求訴訟だった。竜美は、相手が玉を盤の隅に移動させて金や銀で脇を固める「穴熊囲い」の戦法を選ぶと予測。同様の囲いをつくる「相穴熊」で対抗する。だが、飛車に例えた証人という「駒」が悪手となり、苦戦を強いられる。
第2話では大学教授(加藤雅也)の研究を女性清掃員(山口紗弥加)が毀損したとする、損害賠償請求訴訟を担当。彼女を救うための「捨て身の一手」として、両者が失ったものを比較する戦法に出る。それは、互いの持ち駒を点数化して勝敗や引き分けを決める「持将棋」の応用だった。
難しい裁判とわかっていても、「指す前から勝負が決まっている対局なんてありません!」と竜美。何でも将棋に置き換える思考は、将棋に詳しくない者にとっても新鮮で興味深い。法廷で上白石が披露する、着物に袴の凛とした姿も見どころだ。
(碓井広義/メディア文化評論家)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
2025年冬ドラマは「新感覚のリーガルドラマ」に注目! 松村北斗の好演が光る『アンサンブル』は必見
オールアバウト / 2025年1月31日 21時15分
-
「法廷のドラゴン」「竜美と虎太郎のコンビが楽しみになってきた」「虎太郎が視聴者側を代弁して竜美にツッコミを入れてくれるのがいい」
エンタメOVO / 2025年1月25日 10時52分
-
『法廷のドラゴン』上白石萌音、和服姿で出廷にネットも驚き「勝負服がマジの勝負服だ!!」
ORICON NEWS / 2025年1月17日 23時8分
-
『法廷のドラゴン』上白石萌音の大盤解説に視聴者も興奮「将棋教室がはじまったッ!」「勉強したくなってきた笑」
ORICON NEWS / 2025年1月17日 22時5分
-
不用品買取詐欺に挑むのは“穴熊” 上白石萌音主演『法廷のドラゴン』将棋×リーガルドラマ開幕【第1話あらすじ】
ORICON NEWS / 2025年1月16日 7時30分
トピックスRSS
ランキング
-
1飯島直子、すっぴん公開?「お綺麗」「ハリツヤすごい」絶賛の声
モデルプレス / 2025年2月11日 17時8分
-
2草なぎ剛、香取慎吾と27年ぶりのドラマ共演秘話「“友情”なかったら出なかった」
マイナビニュース / 2025年2月11日 19時30分
-
3小島よしお「マイナス2度」北の大地での渾身ポーズにファン悲鳴「風邪ひかないで」「見てるだけで寒い」
スポニチアネックス / 2025年2月11日 16時57分
-
4ケンコバ “BSブーム到来!?”大物芸人が次々と参入する裏で…放送終了の番組に言及「席の取り合いに」
スポニチアネックス / 2025年2月11日 15時54分
-
5「母は斉藤慶子」局アナが突然の告白、似ている“顔の箇所”と注目集まる母親“本格復帰”の可能性
週刊女性PRIME / 2025年2月11日 13時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)