《「年寄りの女性社員」って言葉引っかかるわ》 フジテレビ会見からにじみ出る“女性蔑視”の企業体質

女性たちから反発が…（Ｃ）日刊ゲンダイ

　27日に開かれたフジテレビの記者会見は、10時間以上にわたって質疑が繰り返された。芸能界を引退した中居正広氏の女性トラブルに同局の男性社員が関与していた疑惑を巡って、港浩一元社長をはじめ、4人の幹部らが受け答えた。フジは男性社員の関与は否定したが、一方で、本題とは別に言葉の端々からにじみ出る“女性”への同局の扱いにSNSでは疑問の声が出ている。

　港元社長は中居氏への出演番組の対応などを問われた際、度々「被害女性を刺激しないため」とコメント。また、女性が一部週刊誌で同局に不満を持っていたことを知って、「あぁそういうふうに女性は思っていたのか、と思いました」と、他人事のような反応を見せるなど、被害女性への想像力が足りない様子が現れていた。

　だが、視聴者が最もザワめいたのが、会見から6時間半頃のフジテレビの遠藤龍之介副会長の発言だ。フリーランスの女性記者から女性社員やアナウンサーを接待の場に同伴させることについて聞かれた時、遠藤氏は「女性を一人で差し出すケースは少ない」「男性もしくは年寄りの女性を同伴させるケースが多い」と答えていた。この“年寄りの女性”発言が視聴者の逆鱗に触れたのだ。

《「年寄りの女性社員」って言葉、ホント引っかかるわ…。会社として、もっと適切な表現あるだろって思う。失礼極まりない発言、許せない！》《フジテレビの遠藤副会長が若い女子社員を接待に連れて行く時は年寄りの女性もつけるようにするって言った！！！年寄りの女性！？年寄りの女性！？根っから女性を蔑視してるんだね。「物」としか見てないんだね》《年寄りの女性社員って言ってる時点でフジテレビの人権感覚が中世》《年寄りの女性社員？？差し出すとか言うたな？？？》

「先輩の女性社員などと言えばいいのを『年寄り』と表現したり、同伴を『差し出す』と言い換えるなど、悪気ないのがまた罪深い。遠藤さんは23日の民放連の会見後も、フジテレビの副会長として受けた取材で、性接待の献上とは違うとした上で、女性アナウンサーや女性社員を取引先との会食に同席させるケースについて答えています。そこで、《その人（女性を会食に連れて行った人）が、その夜、その席については責任を持つべきですよね。アナウンサーに対して。彼女が、普通の楽しい感情でその席を一晩…あの、夕食を過ごせるように…》と言い間違えて、話題になりました。“一晩”と言い間違えるものなのか、と物議を醸したばかりでの今回の失言。世代的なものもあるのでしょうが、視聴者には女性への考え方が出てしまったと批判が出ています」（週刊誌記者）

　また、大企業にもかかわらず会見に女性役員が1人も出てこなかったことにも疑問の声が出ていた。なお、中居氏の女性トラブルでフジテレビの関与を報じてきた「週刊文春」は28日、「【訂正】本記事（12月26日発売号掲載）では事件当日の会食について『X子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた』としていましたが、その後の取材により『X子さんは中居に誘われた』『A氏がセッティングしている会の“延長”と認識していた』ということがわかりました。お詫びして訂正いたします」として、フジの関与を否定している。

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　記者会見に登壇していた金光氏のプライベートにも注目が？●関連記事【こちらも読む】フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係…に詳しい。