1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

フジ・メディアHD株が異様高騰の背景…6月株主総会はホリエモンとのバトル再燃期待し大荒れ確実

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月29日 16時3分

フジ・メディアHD株が異様高騰の背景…6月株主総会はホリエモンとのバトル再燃期待し大荒れ確実

フジテレビの日枝氏の責任追及呼びかけ(堀江貴文氏)/(C)日刊ゲンダイ

 2月28日未明に10時間超に及んだフジテレビの会見が終わってから6時間半後、親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)の株価は寄り付き直後からグングン上昇した。大引けにかけて一段と跳ね上がり、終値は前日比60円高の2035円と実に昨年4月以来、約9カ月ぶりに2000円台を回復した。

 とはいえ、フジテレビが苦境を脱したとは言い難い。同月17日の閉鎖的な会見から異例のやり直し会見までの10日間で失った信頼回復には程遠い。ところが、フジHDの株価だけは「失われた10日間」も高騰続き。17日の大炎上以来、きのうまで20%超も急上昇した。異様な値動きである。

「PBR(株価純資産倍率)は0.5倍前後で及第点の1倍を割り込み、かなりの割安水準です。経団連会館やJAビルなど、傘下のサンケイビルが保有する都内一等地に立つ不動産の含み益を加味すれば、実質的なPBRはさらに低い水準となる。フジHDは“バーゲンセール”状態とは言えます」(市場関係者)

■個人投資家が殺到すれば再び10時間超えも

 しかも来週2月5日には第3四半期決算の発表を控えるタイミングだ。CM収入減に伴う通期業績予想の下方修正を見込んだ投資家が、株価急落を期待して「空売り」を仕掛けたものの、想定外の高騰に慌てて損切り――。この買い戻しによる株価上昇(踏み上げ)を狙い、投機筋があえて買い手に回っている可能性もあるという。

「裏付けるように、フジHD株の信用取引残高は膨張しています。ただ、目を引くのは売買高。つまり売買取引された株数は連日、東証プライムの上位に位置する大商いです。今のところ、海外投資ファンドに買い増しの動きはなく、投資目的よりも単に株主になりたがっている個人投資家が、相当な数に上るとみています。というのも、ホリエモンこと堀江貴文氏がSNS上でフジHD株を買ったことを公表し、6月の株主総会に出席して経営責任を追及しようと呼びかけているのです」(市場関係者)

 フジHDの最低売買単位、いわゆる単元株は100株。現状は20万円ほどで株主総会に参加できる計算となる。ホリエモンにとって、フジHD取締役相談役の日枝久氏は、約20年前のニッポン放送買収騒動で対峙した因縁の相手である。

「多くの投資家が20万円を払ってでも、バトル再燃の様子を現場で目撃したがっているのでしょう」(市場関係者)

 6月の総会に個人株主が大挙して詰めかければ、大荒れ必至。株主の質問攻めに遭えば、再び10時間を超えかねない。

  ◇  ◇  ◇

 かつてフジテレビ買収で日枝氏と対峙したホリエモンは同局1回目の会見の後、「日枝さんが出てこないとフジテレビの問題は解決しない。ずっと彼が操っている院政なので」とユーチューブでコメント。フジ・メディアHD株を購入したとした上で「日枝久、出てこい!」と訴えている。関連記事【もっと読む】詳細は関連記事【もっと読む】で報じている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください