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TBS「報道特集」が検証…立花孝志氏が流したデマと恫喝の実態(ラサール石井/タレント)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月30日 9時26分

TBS「報道特集」が検証…立花孝志氏が流したデマと恫喝の実態(ラサール石井/タレント)

立花孝志氏(C)日刊ゲンダイ

【ラサール石井 東憤西笑】#240

 SNS上で「#立花孝志を逮捕せよ」がトレンドになった。百条委員会で斎藤県知事に質問していた竹内県議を自死するまで追い詰めた経緯、そして死後までその死を愚弄し臆面もなく罵倒する姿に怒りを覚える人たちがネット上にあふれた。

 しかしまた立花氏を擁護し竹内氏にあらぬ疑惑を抱く人たちも同様にあふれかえっている。いったい何が起きているのか。

 以前から興味本位でニュースになり、面白がって書かれてはいたが、立花氏の言動を誰もつぶさに批判してはこなかった。しかし事ここに至って、TBS「報道特集」がその発言のいい加減さと、デマ発言を逐一検証した。

 立花氏はインタビューで「竹内さんを責めた覚えがない」と主張するが、県知事選での街頭演説などの動画で、「竹内はよーデマ流しとるわ」「これは犯罪行為」「(奥谷氏の自宅前で)竹内のとこも行ったるわ」「イジメの原則~1人をガー叩く~周りがビビる~今やったらまあ竹内」と、ハッキリ攻撃している。さらにあまりの誹謗中傷に錯乱状態の家族を守るために議員を辞職すると「辞めたのは警察から事情聴取されたためだ」と言い、鬱状態になった竹内氏がついに自死すると、「逮捕が怖くて死んだ。これくらいで死ぬなら政治家になるな」とまで言った。

 これには兵庫県警が「聴取の事実も逮捕の予定もなかった」と異例の発表をした。すると「私が間違ってました。謝罪します」と臆面もなくすぐ動画を発表したのにも驚いたが、その舌の根も乾かぬうちに「故人が悪事を働いていた事は明らかですが」と投稿したのだから呆れる。

 しかも事実関係を問われると「事実なんて興味ない」「取材してない」と言い放つ鉄面皮。

 そしてこれは番組にはなかったが、その後突然動画を配信(すでに削除されているが)、「自分がこうやって叩かれてみて、竹内さんもそうだったんだなとわかった。今13階にいる。飛び降ります」と自死をにおわせ、心配した信者に「あれはネタ」と答えている。竹内さんの死に対しこれほどの愚弄があろうか。

 竹内さんへの誹謗中傷メールは11万通あったが、その半数はたった13のアカウントが元であるそうだ。その2番目が立花氏のものであった。ということは13とも特定されているはずだ。このデータを警察は把握しているのだろうか。

 この一連を見て既視感を覚えた。オウム事件である。あの時の、最初は面白半分でマスコミが捉えていた団体が、のちに大事件を引き起こした。

 さて彼はこのまま放置され続けるのであろうか。

「これまで生きてきて、これほど人の心のないグロテスクな『悪』を見たのは初めてだ」。これは私の知人の発言だ。まさに同感。

 先日、岸和田市議選の応援演説に来た立花氏がいつものウケを狙って兵庫の話を始めると「引っ込め」「どこの話しとんねん」とヤジで騒然となった。久々に健全な風景を見た。

(ラサール石井/タレント)

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