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東京・新橋でベロ酔い客から数千万円…客引き窃盗グループのあくどいやり口

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月30日 9時26分

東京・新橋でベロ酔い客から数千万円…客引き窃盗グループのあくどいやり口

東京・新橋駅周辺はサラリーマンの聖地なのに(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 客引き窃盗グループはそれぞれ役割分担をして、ベロベロになったカモの酔客から有り金を奪っていた。

 東京・新橋の路上で酒に酔った男性に声をかけて飲食店に誘い、金品を奪ったとして、職業不詳の関島厚矢(28)、大学生の蓬田翔太郎(22)、職業不詳の沢藤翔(28)、飲食店店長の鈴木浩輝(28)ら4容疑者が27日、窃盗の疑いで警視庁愛宕署に逮捕された。

 昨年12月6日午前0時ごろ、新潟県柏崎市から出張で上京していた40代男性が、新橋で居酒屋の客引きをしていた関島容疑者に声をかけられた。男性はJR新橋駅付近で同僚らと酒を飲んだ後、1人で歩いていた。近くの飲食店に誘われ、その店で蓬田容疑者が合流。男性は2人に酒を飲まされ、会計時、所持金では足りない金額をふっかけられた。

「2人はあらかじめ男性から『手持ちの現金は5000円しかない』と聞き出していたようで、その金額よりビミョーに多い7000円を請求した。男性が『それ以上持っていない』と答えると、関島らは『それじゃあ、足りませんね』と言って沢藤、鈴木ら4人で男性を近くのコンビニまで連れて行き、ATMで現金を引き出させた。男性が押した暗証番号の数字を沢藤が背後から盗み見していたのです」(捜査事情通)

■「シグナル」使い役割分担

 すでに泥酔状態だった男性が、酔いつぶれて路上に横たわっている隙に、男性の上着ポケットからキャッシュカードが入った財布を抜き取った。午前5時50分ごろ、鈴木容疑者が別のコンビニに行き、先ほど確認した暗証番号を入力し、男性の口座から19万4000円を引き出した。

 事件当日、被害男性が警察に相談し、周辺の防犯カメラの映像などから、4人を特定した。

「逮捕された4人は知人の紹介で知り合い、秘匿性の高い通信アプリ『シグナル』でやりとりをしながら、犯行に及んでいた。4人以外にも窃盗に関わった仲間がいるとみられ、『声かけ役』など、毎回、役割を変えながら、昨年秋ごろから十数件、窃盗を繰り返し、被害総額は数千万円に上るとみられている。メンバーは、新橋駅周辺を拠点とする客引きやスカウトなどで構成され、犯行に使われた飲食店はグループと何らかの関わりがある可能性もある。警察はメンバーがトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)とみて、調べを進める」(捜査事情通)

 客引きとして酔客に接触し、プチぼったくりをした上、根こそぎ現金を引き出すとは、やり口があくどい。

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