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スキージャンプ“52歳のレジェンド”葛西紀明が担うもう一つの重要任務…W杯代表入りでギネス記録更新

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月30日 9時26分

スキージャンプ“52歳のレジェンド”葛西紀明が担うもう一つの重要任務…W杯代表入りでギネス記録更新

葛西紀明(C)共同通信社

「スキー界のキングカズ」といったところか。

 ノルディックスキー・ジャンプ男子の葛西紀明(52)が開催国枠でのW杯札幌大会(2月)の代表入りを果たした。

 レジェンドと呼ばれるにふさわしく、昨年は4季ぶりにW杯予選を突破。自身が持つギネス世界記録のW杯個人最多出場試合数を578に更新し、「最年長W杯ポイント獲得」も新たにギネス認定された。

 五輪では、2022年北京大会こそ出場を逃したものの、1992年アルベールビルから18年平昌まで8大会連続出場を誇る鉄人だ。

 一方で、52歳の選手が代表になる現状に、「世代交代ができていないのでは」との声もある。

 スポーツジャーナリストの岩瀬孝文氏がこう言う。

「ジャンプはチャンスと努力があればいつまでも続けられる競技。葛西選手の場合、加齢によって体重が落ちにくくなっても、ランニングや食事制限で体形を維持しています。そういう努力を人に見せないタイプでもある。今回の札幌大会は開催国枠で2人プラスされ、出場できるとはいえ、葛西選手はきちんと結果を残していますから選ばれて当然だと思います。葛西選手がトップレベルをキープする一方、中学、高校生の下の世代も育っています。なかでも長野五輪ラージヒル団体金メダルの岡部孝信さんの息子である高校1年の凛大郎くんは楽しみな選手。『札幌ジャンプ少年団』の在籍時に参加したスロベニア合宿では現地の最新技術を得て自分のものにしていました」

 後進も育っているというジャンプ界だが、競技人口は減少し続けている。幼少期に始めても、高額な道具代や遠征費といった金銭面を理由に競技をやめる選手は少なくない。そんな中、葛西は貴重なスポークスマンだという。

「試合後の取材では『笑いを取らなければいけない。自分で話のオチをつけないと帰れない』と、いつも自分を追い込んでいます。寒い中で取材する記者たちの空気を温めてくれるので、彼の“古典芸能”が始まると周囲は安心する。現役を続ければ続けるほど話題になり、メディアに取り上げられる。ジャンプのイメージアップを図る広告塔の役割を担っているといえるでしょう」(岩瀬孝文氏)

 自身の年齢を引き合いに、自虐ネタやダジャレを放つのは日常茶飯事。これが葛西流の普及活動なのかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

ところで、スキージャンプといえば北京五輪で高梨沙羅がスーツ違反で失格となり、大炎上したことは記憶に新しい。これに対し、識者は「矢面に立たない伊東団長、原田総監督の会見を聞いて愕然とした」と話す。いったいどういうことか。問題の根幹とは。

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