1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「眼瞼下垂」は治療すべきか?生活に支障があるかどうかがポイント【一生見える目をつくる】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月30日 9時26分

「眼瞼下垂」は治療すべきか?生活に支障があるかどうかがポイント【一生見える目をつくる】

写真はイメージ

【一生見える目をつくる】#48

 上まぶたが下がってきたり、持ち上げにくくなる「眼瞼下垂(がんけんかすい)」。その原因の多くは加齢によるものです。年を重ねると上まぶたを上げる筋肉がゆるんでくるため、まぶたが下がってきてしまう。だいたいの人が、多かれ少なかれ経験するものです。

 加齢のほかに、長年ハードコンタクトレンズを使用している人は眼瞼下垂になりやすい。また、女性はアイメーク時にどうしてもまぶたに触ることが多いため、リスクは高くなります。

「眼瞼下垂は治療するべきでしょうか」

 そんな質問を患者さんから多く受けます。治療が必要かどうか──それはまぶたが下がっていることで、生活に差しさわりが出ているかどうかにあるといえるでしょう。

 眼瞼下垂によって慢性的な体調不良に悩まされている人は少なくありません。まぶたが下がって視野が狭くなり目が見えにくくなった、疲れ目、頭痛、肩こり、まぶたが重い、目の奥が痛むなどが代表的な症状となります。まぶたが上がらないので、額を引き上げて物を見る癖がつく。そのため、額に無理な力が入ってくっきりと深いシワが入ってしまうことも。

 眼瞼下垂であっても「生活には困らないから、このままでいい」とおっしゃる方ももちろんいます。症状を感じず、ご自分が困っていないなら、それもいいかとは思います。が、もし「何とかしたい」と思われるなら治療(手術)法はいろいろとあります。

 健康保険が適用となることもありますが、それには眼科医が診断して下記のような条件に当てはまる場合となります。

・上まぶたが瞳孔(黒目の中心)のすぐ上まで下がっている。
・まぶたを開くのに力を必要としている。
・視野障害を伴っている。

 最初の「上まぶたが瞳孔のすぐ上まで下がっている」をさらに詳しく説明しましょう。診断時は医師が正面から患者さんの目を見て、瞳孔の中心から上まぶたの縁までの距離を確認します。この距離が3.0ミリ前後なら正常値。1.5ミリ程度になっていると軽度眼瞼下垂と診断します。診察時は医師の目視だけではなく、眼瞼下垂を診断するためのおもりやクリップなどを用いることが多いです。

 軽度の場合ですと、手術は保険適用とはなりません。適用になるのは、距離がさらに長くなっている中等度か高度眼瞼下垂の場合となります。眼科医の目でしっかりと見て、さらには問診でどんな症状が出ているかを確認し、器具などを使い正確に診断する。その上で、その人に最適と思われる治療方法をお伝えしています。

(荒井宏幸/クイーンズ・アイ・クリニック院長)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください