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「おからクッキー」食物繊維たっぷり…腸内環境を整えダイエット効果あり【時間栄養学的「気になる食品」】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月30日 9時26分

「おからクッキー」食物繊維たっぷり…腸内環境を整えダイエット効果あり【時間栄養学的「気になる食品」】

おからクッキー

【時間栄養学的「気になる食品」】

 おからクッキーは、日本の伝統的な食品である「おから」を利用したヘルシーなスナック。大豆から豆腐を作る際に生じるおからは、煮物や炒め物として家庭料理で古くから親しまれてきました。

 その主成分である食物繊維は、腸内で水分を吸収して膨らみ、便のかさを増やすことで便秘予防に役立つだけでなく、腸内環境の改善が期待されています。例えば、「日本乾燥おから協会」によれば、おからパウダーに含まれる食物繊維が腸内細菌のエサになり、腸内環境を整える働きがあるとされています。また、早稲田大学の研究では、麹菌を用いて発酵させたおからが、マウスの脂質代謝を改善し、脂肪の蓄積を抑制する効果が確認されています。

 さらに、食後血糖値の急上昇を抑える作用も報告されています。2018年の「日本栄養改善学会」では、テンペ菌で発酵させたおからにバナナを加えた「オカラ発酵素材(OTB)」を用いて、健常者を対象に食後血糖値と血清インスリン値への影響を探索的に検討したところ、OTB摂取後の食後血糖値の上昇に有意な差は見られなかったものの、食後30分の血清インスリン値が対照食と比較して有意に低い値を示したといいます。

 おからクッキーは、ダイエット食品としての効果も注目されています。国立がん研究センターの多目的コホート研究では、食物繊維の摂取量が多いほど総死亡リスクが低下することが報告されています。また、糖尿病ネットワークの報告によれば、1日に25~29グラムの食物繊維を摂取することで、2型糖尿病や心臓病、がんなどのリスクが低下することが示されています。低エネルギーでありながら満腹感が得られる点が消費者に支持される理由でもあるでしょう。

 時間栄養学的に考えると、血糖値が上がりやすい夕食2時間前のおやつにおすすめ! ドカ食いを防げる結果が出ていますが、総摂取エネルギーが気になるようであれば、夕食の主食を減らしてみましょう。

(古谷彰子/愛国学園短期大学准教授)

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