1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

自民裏金事件で旧安倍派“金庫番”参考人招致議決…それでも「決着済」と言い張る井上信治議員のトンチンカン

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月30日 11時58分

自民裏金事件で旧安倍派“金庫番”参考人招致議決…それでも「決着済」と言い張る井上信治議員のトンチンカン

自身も裏金疑惑が指摘されていたが…(C)日刊ゲンダイ

 自民党派閥の政治金資金パーティーの裏金事件を巡り、立憲民主党などの野党側が旧安倍派の元会計責任者で元事務局長の松本淳一郎氏(77)の参考人招致を求め、自民党が強く反対していた問題。衆院予算委員会は30日午前、旧安倍派の元会計責任者の参考人招致について、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党などの賛成多数で議決した。

 衆院予算委の安住淳委員長(63=立憲)は29日、記者団に対し、「残念ながら与野党で合意に至らなかった。参考人要求を予算委に諮る」として、30日に参考人招致について多数決で議決する考えを明らかにしていた。

 裏金事件は昨年、東京地裁が有罪判決を下し、旧安倍派会計責任者が派閥幹部に従属せざるを得ない立場だったと認定している。これを踏まえ、野党は松本氏の参考人招致を求め、今国会では2025年度予算案の審議に入る前提条件としてきた。

 議決では自民は反対、公明党は採決前に退席した。自民の森山裕幹事長(79)らが議決時の「退席」を検討していたが、これには旧安倍派議員らが「年内決着したはず」「政治資金規正法改正などで裏金事件は区切りが付いている」などと反論していた。

 衆院予算委の与党筆頭理事を務める自民の井上信治議員(55)も29日、招致議決で反対する方針を明らかにしたというのだが、自民議員が裏金事件について本気で「決着」「区切りが付いている」と考えているのであれば大間違い。

 衆参両院の政治倫理審査会をみても、出席した裏金議員はそろって「知らなかった」「派閥の指示だった」「秘書に任せていた」と繰り返すばかり。何ら真相解明がされていない。

 与党筆頭理事の井上氏についても「反対」などとよくぞ言えたものだ。

 井上氏と言えば2024年3月、日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」(日曜版)が麻生派で元万博担当相だった井上氏が18年の収支報告書に派閥からのキックバック458万円を記載せず、裏金にしていた疑いあると報道。衆院予算委で質問に立った共産議員から「井上議員は『全議員調査』にうその報告をしていたことになる」と指摘されていた。

 裏金の疑惑があり、いまだに説明責任も果たしていない人物が与党筆頭理事というのもワケが分からないが、少なくとも「反対」できる立場にはいないのは言うまでもない。

 東京都議会のほか、他府県議会でも裏金づくりが常態化していた可能性が指摘されている自民党。全容解明には旧安倍派会計責任者の参考人招致、証人喚問は避けて通れない。

  ◇  ◇  ◇

 参考人招致が議決したが、旧安倍派議員からは早くも「次は幹部」との声が。関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください