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笹生優花、西郷真央、原英莉花らを輩出したジャンボ尾崎アカデミーは「ゴルフ教室」にあらず

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月31日 9時26分

笹生優花、西郷真央、原英莉花らを輩出したジャンボ尾崎アカデミーは「ゴルフ教室」にあらず

セレクションで受験生のスイングを見る尾崎(C)日刊ゲンダイ

【世界ゴルフ新潮流】

 ゴルフ界注目の「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーセレクションsupported by ISPS HANDA」が2月1、2日の2日間、千葉県千葉市花見川区のアカデミー内で行われる。

 同アカデミーは、全米女子オープン2勝の笹生優花、昨年米女子ツアー新人賞の西郷真央、日本女子オープンなど国内メジャー3勝(通算5勝)の原英莉花ら多くのトップ選手を輩出したことで、プロを目指す若者の憧れとなっている。

 受験資格は新高校1年から大学生までの関東近県に在住する男女。尾崎が直接セレクションに立ち会い、合格者を決める。

 合格したからといって順調にプロへの道をたどっていけるわけではない。中には途中で脱落していく者がいるのも現実だ。

 その理由をかつて尾崎はこう語っていた。

「うちに来る生徒の8割は、ただ親が一方的に(ゴルフを)やらせて、子どもは何もわからないで、それに従っているケースが多い。それなのに結果がどうのと、こだわっている。何事でもそうだけど、最終的には本人次第なんだ。自分の目標、将来の姿をイメージしていれば、おのずとやることが見えてくる。西郷なんかは父親が厳しくて、子どもの頃、ボギーを打つとその場で50回の腕立て伏せをさせられたそうだけど、本人が将来の目標をきちんと立てていたから父親の厳しさをはね返す強さがあった。アカデミーに入る前も、入ってからも、自分の課題をきちんと把握していた。あの子のゴルフ脳が高いのは、自分を知っているということなんだ」

 尾崎は続けた。

「笹生も原も佐久間(朱莉)もそう。だから厳しさにも耐えられる。親の言うままという子どもは、自分が見えていないから課題も見つけられず、ただ、いい球を打つのが練習と思い、厳しいトレーニングや工夫も生まれてこない。それで、すぐに結果が出ないからと辞めていく」

 親も子どもも「尾崎」という名声の下で指導を受ければ、すぐさまうまくなると勘違いしている。

 尾崎自身はプロ野球からゴルフに転身し、先輩プロに指導を受けながらも、体を主体とした合理的なスイング理論や自ら考案したトレーニング、練習器具などを使っての工夫で、日本の頂点に駆け上がっている。そして、その経験を基に立ち上げたアカデミーでの指導で多くの一流プロを育て上げた。

 プロ野球の「名将」故・野村克也氏にこんな言葉がある。

●心が変われば態度が変わる。
●態度が変われば行動が変わる。
●行動が変われば習慣が変わる。
●習慣が変われば人格が変わる。
●人格が変われば運命が変わる。
●運命が変われば人生が変わる。

 尾崎アカデミーの門を叩く子どもとその親は、よく考えた方がいい。

(宮崎紘一/ゴルフジャーナリスト)

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