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来季の野手・大谷翔平に「メジャー史上2人目の偉業」の期待…制約多い二刀流こなしながらでも可能性十分

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月31日 9時26分

来季の野手・大谷翔平に「メジャー史上2人目の偉業」の期待…制約多い二刀流こなしながらでも可能性十分

大谷翔平(C)ロイター/USA TODAT Sports

 右肘靱帯と左肩手術から投打の二刀流復帰を目指すドジャース・大谷翔平(30)。

 昨季、メジャー史上初の「50-50」(54本塁打、59盗塁)を達成したが、2シーズンぶりにマウンドに上がる今季は、心身の負担が増えるため、盗塁数が激減すると予想する米野球アナリストが少なくない。

 米野球データサイト「ファングラフス」の成績予想システム「スティーマー」は、今季打者として150試合に出場し、打率.280、43本塁打、104打点、34盗塁と算出。いずれも昨季を下回った。

 デーブ・ロバーツ監督ですら、昨年12月のウインターミーティング以来、「投手に復帰するので、(盗塁は)確実に減るだろう」と断言。スポーツ報知での栗山英樹・日本ハムCBOとの対談では投手の負担を考慮して「私が走らせませんから。足を守らなければいけません。ノーグリーンライト(自由に盗塁できない)です」と話している。

 しかし、その一方でアンドリュー・フリードマン編成本部長はカブスとの日本開幕シリーズ(東京ドーム=3月18、19日)での大谷の投手復帰を否定。「ポストシーズンで投げられるよう、復帰時期は逆算して決める」と登板数やイニング数についても慎重な姿勢を示している。指揮官も復帰時期は「5月になる」と見通しを明かしており、本人や他の投手の状態次第では、ポストシーズンを見据えて投手をシャットダウンし、打者に専念する可能性はある。

達成はウラジミール・ゲレロ(01、02年)のみ

 大谷はエンゼルス時代から「グリーンライト」を認められ、昨季も自身の判断で盗塁を量産。投手の左右にかかわらず「総合的に判断してセーフになると確信する機会が増えた」と自信たっぷりに話していた。

 ローテに復帰する今季は現実的に2年連続「50-50」は厳しいが、リアル二刀流実質1年目だったエンゼルス時代の21年には26盗塁、右肘靱帯と右脇腹を痛めて135試合の出場にとどまった23年は20盗塁をマークした。投手としての起用にある程度の制限が課されるうえ、大谷の長打力と機動力があれば「50-50」は難しくても、昨季同様「トリプルスリー」(3割、30本、30盗塁)をクリアするのは十分に可能だ。

 過去、2年連続で「トリプルスリー」を達成したのは、メジャーの長い歴史の中でも、エクスポズ(現ナショナルズ)のウラジミール・ゲレロ(01、02年)しかいない。

 今季の大谷は投打の二刀流をこなしながら、史上2人目の偉業を達成しても不思議ではない。

  ◇  ◇  ◇

 ところで、いまや本場米国でメジャーリーグの顔となった大谷だが、2028年ロス五輪に本人は乗り気でも「出場できない可能性」が濃厚だという。いったいなぜか。どうして大谷は大舞台に立てないのか。その「3つの理由」とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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