竹田麗央が活躍できるかは「小技」次第…米ツアーデビュー戦初日は4位タイ発進!
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月31日 11時35分
竹田麗央(C)共同通信社
【ヒルトン・グランド・バケーションズ(HGV)・トーナメント・オブ・チャンピオンズ】第1日
上には上がいる。
年間女王の「看板」をひっさげて海を渡った竹田麗央(21)。昨季の平均飛距離263.19ヤードは国内トップだったが、米女子ツアーのスタッツを見ると56位。トップはN・ウォンタウィラップ(22・タイ)の290.61ヤード。183センチの長身から男子並みのドライバーショットを放つ。
昨季米ツアーで270ヤード以上は19人。国内では圧倒的な飛距離を誇った笹生優花(23)の267.90ヤードでも25位だ。ちなみに、笹生は全米女子オープンに2度(2021年、24年)勝っているが、米ツアーでの勝ち星はこの2つだけ。フェアウエー(FW)キープ率(70.3%=98位)やパーオン率(67.7%=85位)の低さが足を引っ張っている。
竹田も昨季のFWキープ率(59.47%=74位)は悪かったものの、パーオン率(77.25%)は1位。これが平均バーディー数(4.284)2位につながっているのだが、米国ではこの数字はうのみにはできない。
米国は会場ごとに芝質が異なり、グリーンもベントにポアナ、バミューダなどがあり、練習日にタッチを合わせるのに苦労する。アプローチも芝によってクラブの入れ方を変えなければならず、小技上手で知られる古江彩佳(24)でさえ、1年目は芝の違いに戸惑ったという。
ツアー関係者が言う。
「飛距離は劣る古江ですが、FWキープ率82.8%は5位。パーオン率74%は7位。パーオンできなかったホールでパーやバーディーを取る確率を示すスクランブリングが66.43%で1位。アプローチとパターでピンチを切り抜けていることがわかる。竹田も同じ意味のリカバリー率は69.15%で7位。小技はうまい。ただし米国は芝の違いだけでなく、コースマネジメントと小技がより重要になる。グリーン回りでピンのニアサイドや奥などからはなかなかパーセーブできない。小技の練習時間は増えると思いますよ」
開幕初日は竹田、笹生とも2アンダー4位タイ、古江は1アンダー14位タイ発進となった。
▽竹田の話「もう少し伸ばせたけど、2アンダーは満足」
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