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ホンダとの経営統合に三菱自動車は不参加か? 内田誠日産社長は薄氷を踏む日々【政官財スキャニング】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月1日 9時26分

ホンダとの経営統合に三菱自動車は不参加か? 内田誠日産社長は薄氷を踏む日々【政官財スキャニング】

012月の3社の記者会見(左から)日産自動車の内田誠社長、ホンダの三部敏宏社長、三菱自動車の加藤隆雄社長(C)共同通信社

【政官財スキャニング】#94

政界通(以下=政) 日産自動車とホンダの経営統合に参加するとされた三菱自動車が、なかなか参加へ踏み出さなかったのは、後ろにいる三菱グループの反対が強かったのか?

官界通(同=官) 報道によると、日産とホンダがつくる持ち株会社に参加すると、つくった自動車に三菱のロゴ「スリーダイヤ」が使えなくなってマイナスだとあったが、世界の自動車界で「スリーダイヤ」の存在感がそんなにあるとは思えないけどな。

財界通(同=財) まあ、そうだろう。反対意見が強かったとすると、持ち株会社に参加すると普通は持ち株会社が上場企業になり、子会社となる三菱自は上場廃止になる。いま三菱自の発行済み株式の約3分の1は提携関係にある日産が持っているが、グループの三菱商事が2割持ち、三菱重工業なども株主だ。もし上場廃止になると、グループで株式を持っている意味が薄れる。

官 三菱自株の代わりに持ち株会社の株式を持つことになると、その価値は日産やホンダの業績次第になるから嫌だ、というわけか?

財 いや、日産の業績が回復し、ホンダが来年に米国で投入するガソリン車並みの安さの電気自動車(EV)が人気を得れば、株価が上がって持っている価値も上がる。

政 ということは、三菱自の経営にグループの意向が反映されにくくなるのが嫌なのか?

財 そういう声もある。でも、単独でEVを含めた新技術の開発は資金的に難しいし、車台の共通化などもできないから、日産・ホンダから離れるわけにもいかない。

官 三菱自としては、日産・ホンダと連携しつつグループの支援も受ける、という「いいとこ取り」がベストなわけか。

財 日産は業績の立て直しに世界で従業員を9000人減らすなど、再生計画をまとめる1月末がきて、2月13日には2024年度の4~12月期の決算発表がある。そこまでにホンダも三菱グループも納得する立て直し策を目指してきた。

政 このコラムが載るのが1月末。日産の内田誠社長にとっては、薄氷を踏む日々だな。

(構成=竜孝裕/ジャーナリスト)

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