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自民が裏金参考人招致に「大変遺憾」連発どの口が? ご都合主義で反発するお門違いの深刻度

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月3日 10時58分

自民が裏金参考人招致に「大変遺憾」連発どの口が? ご都合主義で反発するお門違いの深刻度

実に51年ぶりに参考人招致を多数決(C)共同通信社

 懲りない連中だ。裏金事件への反省はみじんもない。2日のNHK「日曜討論」に衆院予算委員会の与野党理事ら7人が出演。旧安倍派の会計責任者の参考人招致をめぐり、自民党の井上信治・与党筆頭理事は「大変遺憾」を連発し、お門違いの上から目線全開だった。これぞ「どの口が言う」だ。

 旧安倍派の裏金づくりの責任を負わされ、政治資金規正法違反(虚偽記載)で有罪判決が確定した元事務局長の松本淳一郎氏をめぐっては、野党が昨年の臨時国会で招致を要求。自民がガン無視したため、先月末の予算委で51年ぶりに招致を多数決で決めた。自民は反対、公明党は退席した。

 そうした経緯について井上氏は「野党の予算委員長が数の力で議決した」と文句タラタラ。こうネチネチと続けた。

「我々が与党多数の時代も参考人招致は全会一致を原則にやってきた。大変遺憾。厳に慎んでいただきたい」「招致が(2025年度予算案の)審議入りの条件だと野党が言っておられたが、予算とは全く関係がない。予算案審議を人質にとった追及は大変遺憾」「対象の方は民間人かつ確定判決も出た。司法の場で主張を言い尽くされた」──とご都合主義な主張を並べ立てた。

■「5人衆」の証人喚問しかない

 当然、野党は猛反発。立憲民主党の山井和則・野党筆頭理事は「円満に(予算案の)審議入りしたい、招致も円満に全会一致で(議決したい)ということで、2カ月前から強く要望していた」と反論し、日本維新の会の三木圭恵理事も「司法の場で判断があったのは松本さんに対する判断であって、自民に対する判断ではない。やはり真相究明は必要」とやり返した。

 ただ、参考人招致は拒否できる。偽証罪に問われる証人喚問に進む可能性について、山井氏は「民間人の方ですから、やっぱり慎重であるべき」とトーンダウンしていた。

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。

「自民党は実態解明する気がない、裏金議員は衆参両院の政治倫理審査会で真相を話さない。参考人招致は言ってみれば、ある種のセレモニー。その協力を拒むのであれば、主犯格と言っていい旧安倍派5人衆を証人喚問するしかない。安倍元首相最側近の萩生田光一元政調会長と世耕弘成元経産相、それに西村康稔元経産相は現職です」

 フジテレビの天皇よりも始末が悪い。

  ◇  ◇  ◇

 旧安倍派会計責任者(当時)の衆院予算委員会への参考人招致が議決され、自公は民間人の参考人招致は重いと口にしたが、“ご都合主義フレーズ”と受け取らざるを得ないだろう。森友問題で自民は一変した過去がある。●関連記事『【もっと読む】自公が悪あがき…旧安倍派“金庫番”めぐり常套句「民間人の参考人招致は重い」のご都合主義』で詳報する。

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