N国党はデマを武器に強さを噛みしめ、反社会的カルト集団へと化した【立花孝志はなぜ選挙モンスターになったのか】#1
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月4日 9時26分
兵庫県知事選で「2馬力選挙」/(提供写真)
【立花孝志はなぜ選挙モンスターになったのか】#1
参院で2議席を有する政治団体「NHKから国民を守る党」(N国党)を率いる党首・立花孝志への包囲網が狭まっている。立花は昨年11月の兵庫県知事選で、失職した前知事の斎藤元彦を再選させるべく、公職選挙法違反の疑いがある「2馬力選挙」を堂々とやってのけ、目的を果たした。兵庫に再び混乱と不幸をもたらしたと言っていい。
立花がこの選挙でやったことはえげつない。斎藤らのパワハラ疑惑などを内部告発後、自殺した元西播磨県民局長について、「押収された公用パソコンには女性職員との淫らな写真が大量に残されていた」とまるでスクープのように語り、「10年で10人と不倫していた」「ストーカーをしていた」「不同意性交等罪が発覚することを恐れて自殺した」などと、次から次へとデマを繰り出した。ついには選挙結果に影響を与えた。
■選挙公営制度を通じてデマが拡散
非常に悪質なのは、立花出馬によってこうしたデマが選挙ポスターや選挙公報、政見放送などの選挙公営制度を通じて拡散されたことだ。デマの広がるスピードは普段とは比べものにならない。耳にした人たちが選挙期間中に多くの人と共有しなければならないという意思をもってバラまいてしまうからだ。しかも、選挙戦を介しているがゆえに正常性バイアスが働き、まさか嘘ではないだろうと思い込んでしまう。
結果として、たくさんの人が立花らのデマに踊らされ、正義感にかられた一部の人が実社会で嫌がらせを始める。攻撃はネットにとどまらず、家族にまで及んでしまう。
県議会が設置した百条委員会で斎藤を追及する議員たちのもとには注文した覚えのない商品が届いたり、イタズラ電話が殺到した。先日命を絶った元県議の竹内英明も標的にされていた。
立花やN国信者と呼ばれる支持者たちは、とりわけ精神攻撃を好む。心理的に追い詰め、ギブアップさせることで、自分たちの強さを噛みしめたいのだ。だから、自分たちのデマが原因で命が失われても、誰も反省をしないし、名誉毀損もやめない。
反社会的カルト集団が民主主義の根幹である選挙を悪用し、社会の秩序を乱している。立花は今夏の参院選で再選を狙う。言語道断だ。
長年にわたり、彼らと死闘を繰り広げてきた筆者がN国党と立花の実像をリポートする。(敬称略)
▽選挙ウォッチャー ちだい 全国の選挙現場を取材、「note」などで報道。「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」を上梓。N国党から名誉毀損で提訴されたが、昨年11月に1審勝訴。
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