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国民民主党が大ピンチ!予算委で「103万円の壁」引き上げ要求に石破首相は塩対応、立憲も“玉木外し”に虎視眈々

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月4日 11時3分

国民民主党が大ピンチ!予算委で「103万円の壁」引き上げ要求に石破首相は塩対応、立憲も“玉木外し”に虎視眈々

外されるかも…(C)日刊ゲンダイ

 国民民主党の玉木代表(役職停止中)は真っ青になっているに違いない。少数与党の石破政権にいわゆる「103万円の壁」を大幅アップさせ、実績をアピールする狙いが立ち消えになりそうだからだ。

 国民民主の浅野哲衆院議員は3日の予算委員会で、かねて求めている「年収103万円の壁」の178万円への引き上げを改めて強調。税収増分の「国民への還元」を求めた。国民民主の要求通りに引き上げた場合、年7兆~8兆円もの税収減になると指摘されているため、その財源を「税収増分」に求めた格好だ。

 ところが、石破首相の答弁は冷たいものだった。「国民にお返しする状況かといえば、全然そうではない。不測の事態に備え、財政状況を安定させていくことも必要だ」と塩対応。「財源をセットに示さなければならない」とクギも刺した。

 壁引き上げに向けた自公と国民民主の協議は昨年末以降、停滞中。そっけない石破首相が最近強調するのが、国民民主が踏み込まない「財源論」である。

 各党の予算委理事が出演した2日のNHK「日曜討論」でも、自民党の井上信治元万博相が「(野党の案は)歳出増につながる修正が多い。野党の皆さんも財源を考えてほしい」と発言している。

石破自民は維新に秋波

 石破自民が財源論を求めていることをテコに、存在感を示しつつあるのが立憲民主党だ。したたかに「国民民主外し」に動いている。

「立憲は給食無償化や高校授業料の実質無償化など、予算案の大型修正を求めています。財源は『壁引き上げ』ほどではないが、2兆円規模と大きい。国民民主との決定的な違いは、“財源論”とセットであることです。立憲は、衆院予算委に新設された『省庁別審査』を舞台に政府基金の無駄を圧縮し、切り詰めて出た予算を財源として提示する絵を描いている。財源を提示しようとしない国民民主との違いを見せつける算段です」(永田町関係者)

 今後、国民民主は“用済み”になりかねない。石破自民がもうひとつの“ゆ党”である日本維新の会に近づいているからだ。3日の予算委で、高校授業料無償化を掲げる維新議員の質問に対し、石破首相は「所得が十分でなく教育の機会が享受できないことは絶対にあってはならない。良い結論を期待している」と露骨な秋波を送っていた。

「石破総理としては、予算案の成立が最優先。そのために、協力してもらうなら維新がベストでしょう。前原共同代表とは気脈を通じていますからね。加えて、高校授業料無償化を求める維新案に必要な金額は6000億円程度とハードルも低めです。それに、高校授業料無償化は立憲も求めているから、立憲の顔も立つ。予算案への賛否を巡って、立憲とも交渉する余地が出てくるでしょう。総理は『国民民主は無理なことばかり言ってくる』と怒っているそうですから、維新、立憲とだけ『熟議』するつもりではないですかね」(官邸事情通)

 このままでは、玉木国民は手柄もあげられず、ハシゴを外される可能性が高い。

 世論調査では壁引き上げに賛成が多く、国民民主は政党支持率も高いが、永田町では存在感が低下。このまま用済みになってしまうのか。●【もっと読む】●『“ゆ党”国民民主は焦り明らか…「103万円の壁」めぐり自公は塩対応のまま、予算案では立憲が揺さぶり』で詳報している。

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