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巨人捕手戦争の行方に異変あり…他球団スコアラー指摘「甲斐は絶対的な存在じゃない」「固定ならむしろラッキー」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月4日 11時32分

巨人捕手戦争の行方に異変あり…他球団スコアラー指摘「甲斐は絶対的な存在じゃない」「固定ならむしろラッキー」

阿部監督(左)と甲斐拓也(C)日刊ゲンダイ

 FAでソフトバンクから巨人に移籍した甲斐拓也(32)が精力的だ。

 昨3日の宮崎キャンプでは、午前中に3日連続でブルペン入り。複数の投手の球を受けると、午後の打撃練習では、メイン球場でサク越えを放つなど、新天地で存在感をアピールした。

 阿部慎之助監督(45)も目を細めている。この日の練習後に行われたフリーアナウンサー徳光和夫氏とのトークショーで「素晴らしい補強をしていただいて、こうやって人(ファン)も呼べて、一昔前のジャイアンツに戻れたなっていう感覚。やっぱり、ジャイアンツはこうじゃなきゃいけない。(補強は)賛否両論あるけど、人を集めてなんぼ。原点に戻れたような感じでいます」とした上で、甲斐についてこう言った。

「彼は日本を代表する捕手。一番は安心感、チームに与える安心感は絶大じゃないか」

 4年ぶりのリーグ優勝を果たした昨季は捕手を3人のローテーションで回したが、先週末に放送されたテレビ番組では、「捕手は固定? そうですね。だからこそ甲斐の獲得に動いてもらった。高いお金を出して、FAでせっかく来てくれたんで」と、正捕手決定という口ぶりだった。

 甲斐とは5年15億円の大型契約を結んでいる。昨季チーム最多の72試合でスタメンマスクをかぶった岸田行倫(28)、強打の大城卓三(31)、経験豊富な小林誠司(35)との競争は建前か。

 実松一成バッテリーコーチ(44)に聞くと、「いやいや、そんなことはありません」と、こう続けた。

「甲斐の良さはリード面とか捕球技術とかいろいろありますが、ソフトバンク時代に何度も優勝している経験からくる安心感というか、どっしりしているところ。でも、卓三だって何度か優勝しているし、昨年は岸田も経験した。経験値でいったら誠司だって負けていない。(一軍スタートの)若い山瀬(慎之助=23)も含め、みんなが持ち味を出してくれれば、誰が試合でマスクをかぶるか分かりませんよ。いい競争になるはずです」

 バッテリーコーチという立場上、「甲斐で決まり」なんて言えないだろうが、生え抜きの捕手勢も決して負けていないと強調。実際、キャンプを視察する他球団のスコアラーはこう言っている。

「阿部監督は捕手はどう使うんですかね? 甲斐は絶対的な存在じゃないでしょう? 打撃力を比べれば大城の方がだいぶ上だし、総合的には岸田もいい。甲斐キャノンと強肩がクローズアップされますけど、最近は盗塁阻止率が落ちている。昨季の阻止率は岸田が.475でセの1位だったのに対し、甲斐は.284でパの5位だった。昨年は岸田がだいぶ成長し、うちの監督は警戒していました。阿部監督が甲斐の起用にこだわってくれたら、かえってラッキーかもしれない」

 確かに甲斐の盗塁阻止率は.452でリーグトップだった2021年を最後に、22年は.343で同2位、23年は.329で同3位、昨季はさらに悪化している。

 いざフタを開けてみたら、今年も捕手併用の可能性もありそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 ところで、FA選手を獲得した際に行われる人的補償だが、プロテクトはどう決めるのか。“裏取引”はあるのか。その舞台裏を、NPBで編成部長も経験した球界OBが実名で赤裸々に明かしてくれた。その「知られざる舞台裏」とはーー。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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