フジテレビ危機で泣いた松本潤、笑うキムタク…「どうする家康」の黒歴史を“上書き”できない不運

松本潤（Ｃ）日刊ゲンダイ

　フジテレビのCMの差し替えなどで親会社フジ・メディア・ホールディングスの2025年の売上高が、従来予想から「減収500億円」となることが明らかになった。大揺れのフジテレビだが、今年7月期に内定しているといわれる嵐・松本潤（41）主演の連続ドラマの行方が、テレビマンたちの注目を集めている。

　松本の連ドラ出演は、2023年度のNHK大河ドラマ『どうする家康』以来1年半ぶり。昨年は世界的な大舞台も経験し、松本の新たな演技が期待されていたが、元SMAP中居正広氏（52）の女性トラブルに端を発した局の信用は、10時間半の"やり直し会見"を経ても、回復したとは言い難い。出稿を見合わせている70社余りのCMがいつ戻ってくるのかは見通せない状況だ。そして、フジテレビのドラマ制作現場からは「広告減収を理由に、さらに番組制作費を削られることになれば、もはや新作は何も撮れなくなる……」という声も上がっている。

　これは4月期と7月期の連ドラに向けて準備を進めてきたタレントにとっても大問題で、当然松本にも影響が及んで来る。

「松潤にとって『どうする家康』が、今のところ大河史上ワースト視聴率第2位を記録してしまったことは相当ショックだったと言われています。役作りに2年以上を費やし、本人も大河の主演を自分の代表作にすると強い意気込みで臨んだ作品だっただけに、平均視聴率が、かろうじてやっと11％を超えた結果に落胆するのは当然でしょうね。大河終了後に野田秀樹（69）の舞台を選んだのも、テレビや舞台での更なるスキルアップを、今後の自分の役者人生に生かしたいという理由からだったと言われていますから……」（芸能関係者）

『どうする家康』がスタートしてわずか2カ月後に発覚した旧所属事務所創業者による性加害騒動で、多くの視聴者を失ったと言われている松本。今度は先輩にあたる中居氏の女性トラブルで、海外でも好評を得た舞台経験を引っ提げて、新しいスタートを切ろうとした矢先にアクシデントに見舞われるとは不運としか言いようがない。黒歴史を上書きするせっかくのチャンスを失ってしまった。

■CM王も視野に入ってきたキムタク

　一方、フジテレビ騒動をきっかけに、急激に仕事の量を増やしているのが、元SMAPのもう一人の先輩である木村拓哉（52）だ。昨年12月30日に公開された『グランメゾン・パリ』（東宝/ソニー・ピクチャーズエンタテイメント）は、公開4週目にして興行成績は31億円を突破したし、19年ぶりに名匠・山田洋次（93）監督の映画『TOKYOタクシー』への出演も決定、さらに一時期は皆無になったCМ契約も、ここにきて"マイナビ転職"、"ヨドコウ"をはじめ次々とオファーが絶えないというから驚かされる。

　広告関係者は「このままなら、CМ起用社は2ケタにも…年末に発表される"CМ王"も夢じゃない」と言う。泣いた松潤、笑うキムタク。タレント人生が凝縮された栄枯盛衰はなんと物悲しく、栄華なものか。
　
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　少し前までピンチに立たされていた木村拓哉は、中居正広氏の女性トラブル報道後に完全復活。関連記事【もっと読む】木村拓哉「グランメゾン・パリ」ついにトップ奪取 中居正広"裏の顔"が暴かれるたびに好感度上昇…もあわせてごらんください。