「豆乳ヨーグルト」糖尿病予防や認知機能低下抑制の報告あり【時間栄養学的「気になる食品」】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月6日 9時26分
多様な健康効果が期待されている
【時間栄養学的「気になる食品」】
豆乳ヨーグルトは、豆乳を乳酸菌で発酵させて作られる植物性ヨーグルトで、健康志向や環境意識の高まりとともに注目されています。
その歴史は比較的新しく、1997年トーラク株式会社が「ソヤファーム 豆乳で作ったヨーグルト」を、2010年マルサンアイ株式会社が「豆乳グルト」を発売したという記録があります。
市場に拡大していくにつれ、豆乳が持つ植物性タンパク質やイソフラボンの機能性が広く認識されるようになり、動物性ヨーグルトの代替食品としても注目されているのです。
15年に発表された研究では、豆乳ヨーグルトを摂取することで酸化ストレスを低減し、細胞を保護する可能性が確認されています。
また、東海大学の研究によれば、特定の乳酸菌で発酵させた豆乳ヨーグルトが、糖尿病予防や認知機能の低下抑制に寄与する可能性があることも報告されています。
さらに、乳製品アレルギーや乳糖不耐症の方に適した食品としても注目されています。乳製品由来のヨーグルトと異なり、豆乳を発酵させて作られるため乳糖を含まず、動物性脂肪を使用していないからです。
また、発酵の過程で豆乳に含まれるタンパク質が分解され、ペプチドとなることで抗酸化作用が高まる可能性も。このような発酵による成分変化は、食品の機能性を高める点で注目されていますが、これが直接的に生活習慣病の予防や血管の健康維持につながるかについては、今後さらなる研究に期待したいですね。
時間栄養学の観点からは、タンパク質の豊富さや腸内環境改善作用から朝にももちろん適しているのですが、消化の良い植物由来のタンパク質である点や、抗酸化作用などを考慮すると、夜にもおすすめできそうです!
目的に合わせて摂取時刻もアレンジしてみてはいかがでしょうか。
(古谷彰子/愛国学園短期大学准教授)
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