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楽天・宗山塁に邪魔なだけの「20年にひとりの逸材」という肩書き…たかが実戦初安打に大騒ぎ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月7日 9時26分

楽天・宗山塁に邪魔なだけの「20年にひとりの逸材」という肩書き…たかが実戦初安打に大騒ぎ

三木監督(左)と話す宗山塁(C)日刊ゲンダイ

 本人も苦笑いしているのではないか。

 6日の楽天キャンプ第2クール初日。ドラフト1位新人・宗山塁(21=明大)が初の実戦形式となったシート打撃で、高卒2年目右腕の19歳・坂井陽翔から右前打を放つと、遊撃守備では5度の守備機会をいずれもダブルプレーとし、“実戦初安打!”、“併殺5個完成!”とメディアを喜ばせた。

「プロの球を打った? まあ、シート打撃なのでね。投げる方も気は使うだろうし。守備でもプロの球をさばいた? プロの球か…。皆さんがそう言うなら、そうなんでしょうけど」

 練習後には三木監督と報道陣のこんなやり取りがあったそうで、指揮官が苦笑いする姿も目に浮かぶ。

 言うまでもなく、まだキャンプも昨5日の休日を挟んで、5日目が終わっただけ。結果を判断する時期ではもちろんないが、そこは「20年にひとりの逸材」と言われる最注目の新人だ。1日のキャンプ初日でもフリー打撃で柵越えを放っただけで、スポーツ紙の紙面やネット記事に“プロ1号”の見出しが踊っていた。

 今後も些細なことで持ち上げられ、あるいは、ミスをあげつらわれることになるのは間違いないだろう。

「期待のルーキーの宿命とはいえ、そうやって周囲に騒がれることで、気負い、背伸びし、本来の自分を見失ってしまう例はいくらでもある。野球に集中するという意味では、『20年にひとりの逸材』という肩書きは邪魔にしかならないのは確か」

 とは、指導者経験のあるOB。

 1999年、巨人に移籍して3年目の清原和博がキャンプ前に「フリー打撃での柵越えの本数を数えるな」と報道陣に要望したことがあった。その時すでにプロで13年のキャリアがあった清原ですら、キャンプでの雑音を聞き流し、読み流すことができなかった。

 宗山にも“プロの洗礼”が続く。

  ◇  ◇  ◇

 日刊ゲンダイで毎年恒例の人気企画「ドラフト家庭の事情」(2024年版)では宗山をピックアップ。いかにして宗山は育ったのか。父が悲鳴を上げた「9年間」の中身とはーー。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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