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氷川きよしさんの好青年ぶりにトミーズ雅くんもスタジオの観覧席からも大喝采が(本多正識/漫才作家)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月8日 9時26分

氷川きよしさんの好青年ぶりにトミーズ雅くんもスタジオの観覧席からも大喝采が(本多正識/漫才作家)

氷川きよし(C)日刊ゲンダイ

【お笑い界 偉人・奇人・変人伝】#229

 氷川きよし

  ◇  ◇  ◇

 氷川さんと初めてお会いしたのは「箱根八里の半次郎」が大ヒットし、「演歌界のプリンス」「おばさまたちのアイドル」と呼ばれ始めた頃でした。会ってみるとテレビで見る以上の好青年でした!

 楽屋に入ってきた氷川さんはスタッフ一人一人に直立不動で挨拶をされ、あまりの好青年ぶりにMCの(トミーズの)雅くんが「そないキチンとしてたら疲れるから、普段のようにリラックスしてね。気楽な番組やねんから」と冗談を飛ばしても「ありがとうございます。いつものままですから大丈夫です」。「ホンマかいな!」とツッコんでも、笑顔で「はい」と生真面目に答えていました。

 本番が始まり、氷川さんが登場すると、観覧席の中高年女性から悲鳴のような大歓声と大拍手が。想像をはるかに超える歓声に驚かされました。なかなかザワつきが収まらない客席に雅くんが「そないうれしい?」と聞くと「うれしい~!」の大合唱。12年間で600人近くのゲストに来ていただきましたが、氷川さんを超える歓声はありませんでした。

 歌手を志して福岡から上京。喫茶店やファミレスなどでアルバイトをしながら作曲家の先生に師事はしたものの、当時は“演歌で男性歌手は売れない”と、ことごとく断られ、デビューをアセるあまり、他のオーディションを受け、ポップス系でデビューしないかという話も来たそうです。しかしながら「演歌のレッスンを続けてくださる先生に恩返しができない」と断り、3年半の修業を経て演歌歌手デビュー。“男性演歌歌手は売れない”というジンクスを瞬く間に打ち消し、大ヒット。 

 雅くんが「歌がうまいからいうて、ポッと出てきたんちゃうねや、芯からキッチリしてるもんな。やっぱり修業て大事やな」と言うと観覧席は拍手喝采。「応援してくださるファンのみなさんの真心にお応えしたい思いで歌います」という氷川さんの言葉にまたまた大喝采。収録が終わり、スタジオを後にするお客さんが、口々に「ええ日に当たったわぁ」「今日来て良かった~」と満足そうに言われているのが印象的でした。

 時は流れて2022年に活動休止を発表された時は“もしかしてこのまま……”と心配しましたが24年に活動を再開され、より魅力的になってイキイキと歌われている姿を見せてくれました。

 これからも自由に大きく羽ばたいていかれることを期待しています。

(本多正識/漫才作家)

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