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自民党・森山幹事長の評価が一気ガタ落ち…ヨレヨレ少数与党、打開策見えず

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月9日 9時26分

自民党・森山幹事長の評価が一気ガタ落ち…ヨレヨレ少数与党、打開策見えず

可もなく不可もなく…(C)日刊ゲンダイ

【永田町番外地】#11

 今週、衆院予算委員会で初の試みとして注目された省庁別審査。立憲民主党の城井崇議員が、約7兆8000億円にも上る無駄な政府基金の存在を指摘し、「物価高対策に充てるべきだ」と主張した。これに対して加藤勝信財務相は「基金は当該年度にどれだけ支出するかよくわからない前提だ」として基金の取り崩しを拒否したが、勘違いもはなはだしい。

 政府基金とは国の予算を原資とし、特定の政策目的に充てるために独立行政法人や公益法人などに積み立てた資金で、毎年増え続け、コロナ禍前の8倍ほどに膨らんでいる。

 立憲民主党はかねて、単年度主義の予算と違い、国会の監視が働かず、使途も不明朗だとして“無駄削減の一丁目一番地”として見直しを迫ってきたが、連立与党の圧倒的な数を前にしてはかなわず。しかしながら、石破政権が少数与党の身の上となっては、このままでは済まされまい。

 5日には野党7党の政策責任者が集まり、野党各党が主張する政策課題を擦り合わせた上で、連携して予算審議に臨むことで一致。政策丸のみのニンジンをぶら下げ、国民民主、日本維新を両天秤にかけて野党分断を狙う政府与党の出はなをくじいた。

 自民党は4日の役員連絡会で森山裕幹事長が「“予算案”の年度内成立に向けて緊張感を持って臨みたい」と語っていたが、党内の大勢は悲観的だ。何より森山幹事長自身の力量を疑問視する声が日増しに高まっているからだ。

「森山さんは実直な方ですが、安倍政権を支えた二階(俊博元幹事長)さんや菅(義偉元官房長官)さんのように野党にニラミを利かせ、捨て身で政権を支えるほどの力量はない。可もなく不可もなく。二階幹事長なら今頃、日本維新を抱き込んで3党連立で石破政権は安泰だったでしょうね」

 とは、自民党ベテラン職員の森山評だ。

 たらレバの話はともかく、森山は安倍政権下、二階幹事長の懐刀として自民党国対委員長に就任。在任期間が1534日間にも上る。歴代最長の記録保持者だ。

「石破首相は、ねじれ国会の難局に、その森山の辣腕を期待したんでしょうが、国会対策だけではなく、選挙協力でケチをつけた公明党との関係修復もままならず、党内の反石破勢力に対してもグリップが利いていない。石破政権は今夏の参院選を待たずに内部崩壊するかもしれません」(全国紙記者)

 その試金石となるのが、立憲民主、公明両党が今国会での成立を求める選択的夫婦別姓制度の扱いだ。石破首相は受け入れる姿勢を見せているが、賛否は自民党内を二分する。

 進むにしろ、退くにしろ、政権の命運握る森山幹事長である。(特命記者X)

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