1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

夢コラボ初上陸! ソニー・ホンダモビリティ「アフィーラ1」にやっぱり期待してしまうワケ(小沢コージ/自動車ジャーナリスト)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月9日 9時26分

 だが違う。アフィーラ1はテスラはもちろん、既存のEVとは全く違う価値観で勝負するのである。それはいわゆるソフトウェア優先のSDV(ソフトデファインドビークル)戦略であり、もっと言うとソニーならではのデジタルエンタテインメントカーだ。

走る“電脳ソニー劇場”に

 まず凄いのはECUの超絶性能で、今後SDVがこぞって搭載する米クアルコム社の最大800TOPS(1秒間に800兆回)の演算能力を持つスナップドラゴンという最新チップを6つも搭載。それも自動運転用に4個 車内エンタメ用に2個と贅沢に使う。

 さらに冒頭の高価なライダーセンサー1個だけでなく、車内外に18個のカメラ、9個の他センサー、12個のソナーと合計40個のセンサーを搭載。走るクルマというより、走るコンピューターだ。

 何より提供する価値観が違い、アフィーラ インテリジェントドライブなる先進運転機能は、レベル2プラスから将来的にはレベル3に対応するようで期待大だ。

 もう一つはソニーならではの走るエンタテインメント空間の創造で、運転席前は全面モニターのパノラミックスクリーンでリアにもビッグモニター2つを搭載可。同時にソニー自慢の360リアリティオーディオやサラウンド効果のドルビーアトモスで、没入感ある立体的な音空間を提供。

 オマケにソニーピクチャーズの映画コンテンツやアニメ『鬼滅の刃』の最新作、NFL=ナショナルフットボールリーグからもコンテンツ提供が受けられるらしい。まさに走る“電脳ソニー劇場”になるのだ。

 もちろん、それが本当に感動の新デジタルエンタメ空間になるかはわからない。

 ただ安い電池素材を大量に中国に握られている今、良品廉価なEVという部分で日本ブランドはほぼ勝負できない。日本でしか生み出せない高付加価値エンタテインメントで行くしかないのも事実なのだ。

 ソニーホンダはもちろん、今後日本が本当に新たなデジタル的な移動快楽を作り出せるのか? やっぱりそこに期待したくなっちゃうのである。

(小沢コージ/自動車ジャーナリスト)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください