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松坂桃李は〈俺たちのヒーロー〉か? 日曜劇場『御上先生』が就職氷河期世代に支持される“悲しい現実”

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月11日 9時26分

松坂桃李は〈俺たちのヒーロー〉か? 日曜劇場『御上先生』が就職氷河期世代に支持される“悲しい現実”

理路整然と論破!(C)日刊ゲンダイ

 松坂桃李(36=写真)が主演のTBS日曜劇場「御上先生」が絶好調だ。9日放送の第4話も世帯視聴率10.3%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)と、冬ドラマの中で唯一、初回から連続で2ケタをキープ。さらに無料動画配信サービスTVerのお気に入り登録数もとっくに100万超えで、トップ3にランクインしている。

「TVerの男性利用者は40代以上が中心で、就職氷河期世代がかなりの割合を占めています。『御上先生』は学園ドラマですけど、意外とその世代の支持率も高いんですよね」と在京キー局関係者はこう続ける。

「松坂さんが演じる御上先生は文科省のエリート官僚で、進学高に教師として“出向中”の身。生徒に向かって〈上級国民予備軍〉と言ってのける、なかなか“クセつよ”なキャラで、万人に好かれるタイプではない。そもそも日曜劇場の学園ドラマは“鬼門”と言われていて、歴代視聴率ワーストも学園コメディー『ごめんね青春!』(2014年)の7.7%です。『御上先生』は妙なジンクスまで打ち破ったとも言えそうです」

 とまあ、主演の松坂の評価もうなぎ上りなのだが、大手メーカーの40代管理職はこう明かす。

「御上先生が氷河期世代に支持される理由、何となく分かります。御上先生は生意気な高校生たちが言うことを、感情的になるでもなく理路整然と論破。で、生徒たちはグウの音も出ない。現実の社会ではパワハラ扱いされるのが怖くて、若手社員に言いたいことも言えず、新入社員や年下上司にもグッと耐えている氷河期世代にとっては、痛快そのものでしょう。松坂さんは〈俺たちのヒーロー〉〈代弁者〉といったところですかね」

 そこには悲しい現実もあるわけか……芸能ライターの山下真夏氏はこう言う。

「従来の学園ドラマは、生意気な生徒に大人たちがやり込められるパターンが多かったのが、御上先生は真逆。骨太というか新鮮でもありますよね。別に熱血教師というわけでもなく、小賢しい若者にクールに対処できる御上先生に憧れる気持ちは分からないでもないですけど、もっとシンプルに〈桃李クン、かっこいい!〉と思って見ている女性ファンも多いかもしれません」と笑う。

 弁護士・法律事務所を検索できるポータルサイト「ベンナビ労働問題」を運営する「アシロ」が昨年実施した部下とのコミュニケーションに関するアンケート調査によると、約8割の上司が部下に不満を持っているという。それは〈やる気がない〉〈言われたことしかできない〉〈反応がうすい〉〈言い訳が多い〉〈協調性がない〉なんて部下が多いから……まあ、御上先生が支持されるわけか。

  ◇  ◇  ◇

「御上先生」が"学園ものはダメ"の下馬評を覆して成功できた理由とは…■関連記事【もっと読む】も併せてどうぞ。

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