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立花孝志党首or日本維新の会 嘘つきはどっちだ?兵庫県知事選デマの出処なすりつけ合いの醜悪

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年2月12日 11時3分

立花孝志党首or日本維新の会 嘘つきはどっちだ?兵庫県知事選デマの出処なすりつけ合いの醜悪

7日の会見でも言いたい放題(C)日刊ゲンダイ

 昨年の兵庫県知事選で拡散したデマをめぐり、「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首と日本維新の会が醜悪バトルを繰り広げている。パワハラ疑惑で失職した斎藤元彦知事の再選につながった流言の出所をなすりつけ合っているのだ。どちらが真犯人にせよ、民主主義の根幹である選挙に影響を与えた責任は極めて重い。

 コトの経緯はこうだ。

 知事選で立花党首は公職選挙法違反の疑いがある「2馬力選挙」を展開し、斎藤疑惑を告発後に自死した西播磨県民局長を誹謗中傷。その死について〈斎藤知事の責任に見えるよう印象操作した「黒幕」〉などとして、当時の竹内英明県議の名前を挙げた文書を公開した。竹内氏は県議会が疑惑追及のために設置した百条委員会のメンバーだった。標的にされた竹内氏は知事選後に辞職し、先月、命を絶った。

 それ以降、立花党首は文書の出元について「岸口さんやねん、副委員長」と言い出し、先週末の会見では「百条委員会の副委員長の岸口さんからいただいた」と明言。名指しされた維新の岸口実県議は「立花さん側が誤解している」「私からは情報提供していない」などと釈明したものの、先週のTBS系「報道特集」が昨年11月の文書受け渡し時に同席した千葉・四街道市議の「間違いない」という証言を放送した。

 これで追い込まれたのが斎藤知事の“生みの親”でもある維新だ。吉村洋文代表は傍観を決め込んでいたが、10日になって一転、「調査をして何らかの形で発表をさせていただく」と引き取った。毎度おなじみのトカゲのしっぽ切りでは済まされない。

 立花党首らによるデマ被害は深刻だ。竹内氏の死去をめぐっても虚偽を流布。SNS投稿の一部を削除し、謝罪したが、それで済まされるのか。百条委委員長の奥谷謙一県議による刑事告訴(名誉毀損)は受理され、捜査が進む。関係者のみならず、有権者の処罰感情も高まっている。元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士はこう言う。

「デマの流布は名誉毀損罪のほか、偽計業務妨害罪が成立し得る。知事選で落選した前尼崎市長側による公選法違反(選挙妨害)などの告訴・告発が受理されていることから、その線でも捜査はなされているでしょう」

 オトシマエ必須だ。

  ◇  ◇  ◇

 昨年11月の兵庫県知事選は同地に再び混乱と不幸をもたらしたと言っていい。そして、立花党首がこの選挙でやったことはえげつない――。●関連記事『☆もっと読む☆【立花孝志はなぜ選挙モンスターになったのか】N国党はデマを武器に強さを噛みしめ、反社会的カルト集団へと化した』で詳報している。

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