就活女子大生に睡眠薬コーヒー “ニセ人事担当”の悪質手口

日刊ゲンダイDIGITAL / 2017年3月16日 9時26分

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 人の弱みに付け込んだ卑劣な犯罪だ。有名企業の人事担当者を装って就活中の女子大生をダマし、睡眠鎮静剤を飲ませてわいせつ行為に及んだ男が捕まった。

 13日、わいせつ目的略取と監禁、準強制わいせつの疑いで京都府警に逮捕されたのは、大阪府松原市に住む会社員の石崎保彦容疑者(48)。

 石崎容疑者は今年1月28日の午後1時50分ごろ、京都市左京区で開催された就職セミナーの会場で、参加した岡山市の大学3年生(21)に「○○の人事を担当している者ですが、ちょっと話を聞かせてください」と声を掛けた。

「セミナーは日本を代表する精密機器、電子、半導体、アパレルメーカーなどが参加した大規模なインターンシップ&業界研究イベントで、学生と企業を合わせてかなりの人数が参加しました。IDカードなどをつけていたわけではないので、出入りは自由で関係者以外の人間が紛れ込んでいても分からない状態でした」(イベント関係者)

 石崎容疑者は誰もが知っている大企業の人事担当者を名乗ったそうだが、実はまったくの嘘。実際は採用とは関係のない仕事をしていた。

「石崎容疑者の言葉巧みな嘘にすっかりダマされた女子大生は、付近の公園に連れて行かれ、そこで睡眠鎮静剤入りの缶コーヒーを飲まされ、昏睡状態に陥り、車に連れ込まれたのです。それから午後9時半ごろまで連れ回され、その間、車内で体を触られるなど、わいせつ行為をされたようです」(捜査事情通)

 岡山市内の路上で車から降ろされ、自宅に戻った女子大生が「変なものを飲ませられたかもしれない」と周囲に伝え、母親が警察に通報、事件が発覚した。

「相手が一流企業の人事担当者を名乗れば、話を聞く価値があると思ってしまう。大学生の就職率は上昇しているとはいえ、一流企業に就職するのは容易ではない。彼女も1月から就職活動をしていますし、最近の就活は長期化しています。そういう意味でも地方の大学生は首都圏や近畿圏の大学に比べて、OB・OGも少なく活動の機会も限られます。女子大生が人事担当者に頼りたくなる気持ちは容易に想像がつきます」(就活中の大学生)

 そんな女子大生の焦りに巧妙につけ込んだ、実に悪質な手口だ。

■うごめく就活サギ師にご用心

 焦る就活生をセミナー会場で狙うのは、わいせつ男ばかりじゃない。

「資格、英会話、自己啓発といった“就活商法”にとって、大企業の採用活動が解禁されたこの時季の就活生が一番ダマしやすい。外資系はとっくに内定を出しているし、不慣れな就活生は錯綜するウワサ話に焦るばかり。敵もさるもので、最近は『悪徳業者ほど入会金が高い』という情報を逆手に取り、入会金を下げて勧誘しています」(経済ジャーナリスト)

 内定が出る6月を過ぎると、新手の就活サギ師がうごめき始める。

「内定が取れない就活生を相手にネットビジネスなどの起業を勧め、数十万円の“登録料”をだまし取るヤカラもいます。採用をチラつかせ、安いバイト料で学生をコキ使うブラック企業もある」(就職情報誌関係者)

 ご用心!

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