門倉健氏が指摘 「巨人はマシソン流出なら根幹揺らぐ」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2017年10月12日 11時46分

写真

絶対的な存在だけに…(C)日刊ゲンダイ

「巨人は新外国人選手を補強する前に、マシソンの引き留めに全力を挙げるべきです。160キロの剛速球があってコントロールもいい。ハートが強くてイニングまたぎ登板もいとわない。文句ひとつ言わない献身性、チームや監督への忠誠心を持ち合わせている日本人以上に日本的な性格。今の巨人で最も代わりが利かない選手です」

 中日、横浜などで活躍した評論家の門倉健氏がこう指摘するのは、昨11日、成田空港から米国へ帰国した巨人のスコット・マシソン(33)のことである。

 巨人在籍6年目の今季は、59試合に登板して4勝4敗、防御率2・24。外国人投手としては史上初となる通算150ホールドを達成した。原前監督時代から「困った時のマシソン」と言われて投げまくってきた結果、6年間で359試合に登板した鉄腕だ。イニング数を超える432三振を奪い、絶対的セットアッパーとして勝利の方程式の一角を担い続けてきたが、巨人との契約は今季で切れる。

 昨年の帰国時に「子供が大きくなってメジャーリーグで投げている姿を見せたいとも思うようになった」と明かしていたが、今回の帰国前に高橋由伸監督から「長くチームで活躍してくれて、代わりになる選手はいない。残ってほしい」と言葉を掛けられたそうで、悩める胸中を吐露した。

「巨人と話をしている。メジャー球団が関心を持ってくれているのも知っている。FAになるのは初めて。巨人とは帰ってからも話をする。自分と家族にとってベストな選択をしたい」

■新外国人に巨人や日本の野球を指南できる

 今季はマイコラス、カミネロ、マギーを合わせた4外国人が機能した。カミネロとマギーは残留が濃厚だが、先発で14勝8敗とローテーションの柱を担ったマイコラスも、メジャー復帰か残留かで注目されている。

 前出の門倉氏が言う。

「引き留めの重要度でいえば、マシソンが最優先です。5、6人で回す先発投手はやりくりで穴を埋められる可能性があるが、勝ちパターンの八、九回のリリーフは代わりが利かない。その中でも今季の抑えを務めたカミネロは投げてみないと分からない怖さがあった。その前に安心できるマシソンがいたからこそ起用できた部分もあるでしょう。オフに米国の自宅に巨人の選手を泊めて一緒にトレーニングを行う助っ人なんてあまり聞きません。6年間在籍して新外国人に巨人や日本の野球を指南できる存在。もし流出するようなら、チームが根幹から揺らぐことになります」

 今季の年俸は2億8500万円。メジャーとの争奪戦を制するため、たとえ10億円が必要になったとしても、マシソンの残留は、補強以上の価値があるということだ。

日刊ゲンダイDIGITAL

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング