日本勢初の表彰台 岸彩乃の銀メダルは新採点基準の恩恵か

日刊ゲンダイDIGITAL / 2017年11月15日 12時1分

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帰国会見で銀メダルを見せる岸彩乃(C)日刊ゲンダイ

 先のトランポリン世界選手権(ソフィア)で男女合わせて3個のメダルを獲得した日本代表が14日に帰国した。

 今大会は女子個人決勝で岸彩乃(25)が55.740点で銀メダルを獲得。同種目の日本勢では初めて表彰台に立った。

 決勝では強豪の中国勢2人がミスで自滅。敵失にも恵まれたと同時に、今季から導入された新しい採点システムも追い風となった。

 国際体操連盟はリオ五輪後、従来の採点基準であるTスコア(跳躍時間点)、Eスコア(演技点)、Dスコア(難度点)の他、着床の安定度を示すHスコアを追加。これはトランポリン中央に位置する正方形の部分への着床を得点化するもの。岸はHスコアで8人中トップの9.600点をマーク。高さがない致命的な跳躍を着床の安定感でカバーして表彰台につなげたのだ。

 岸は海外の審判から着床を高く評価されたわけだが、安心するのはまだ早い。トランポリン関係者によれば、海外勢の多くは新ルールへの適応が遅れ、今大会はHスコアへの意識が低い選手が目立ったという。今後、新採点システムが世界に浸透すれば、Hスコアは女子のトップレベルなら9点台後半をマークする選手が続出するのは必至。来季以降、岸が得意とする着床ではほとんど差がつかない可能性もあるのだ。

 岸は「今回、実力で取ったとは思わない。世界との差はあると思うので、そこは真摯に受け止めないといけない」と20年東京五輪に向けてレベルアップを口にした。自己分析はできている。

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