移動は最も過酷 それでも大谷が「西海岸」にこだわる理由

日刊ゲンダイDIGITAL / 2017年12月7日 12時5分

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大谷はコンディション重視(C)日刊ゲンダイ

 最終候補に残った7球団による二刀流詣でが終わった。

 ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指す日本ハム・大谷翔平(23)は5日(日本時間6日)、ロサンゼルス市内の代理人事務所でパドレスと交渉。地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」によれば、A・J・プレラーGM、ローガン・ホワイト上級相談役兼プロスカウト部長らフロントのほか、元日本ハムのアンディ・グリーン監督、野茂英雄アドバイザーらが同席したという。

 これで全7球団との交渉が終了。今後は2球団程度に絞り、本拠地やキャンプ地の施設を見学した後、最終的に移籍先を決めるようだ。

 書類選考で漏れたヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが明かしたところによれば、大谷は移籍先に「西海岸か中小規模の都市」を希望。大都市に本拠地を置くヤンキース(ニューヨーク)、レッドソックス(ボストン)など、ファンやマスコミが熱狂的な球団では二刀流を貫ける保証がない。チームは常勝を義務付けられているだけに、何より結果を求められ、辛抱強く使ってもらえるとも思えない。「まだ足りない部分が多い」と自覚する大谷が大都市の人気球団を敬遠するのは当然だろう。

■温暖な気候でリハビリにも最適

 解せないのは「西海岸」を希望している点だ。

 北米大陸の東と西では3時間の時差がある。特に西から東への移動は過酷で、西海岸からニューヨークやボストンに到着した後には体内時計が狂って、体調を崩すことも珍しくないという。大谷はなぜ、移動が最もシビアな西海岸にこだわるのか。

「環境を重視したからでしょう。ロサンゼルスを中心に西海岸は日本食レストランも多く、食事に不自由しない。故障防止も考慮して一年を通じて温暖な西海岸がベストとの判断だと思う。大谷は今年4月に左太ももの肉離れを起こし、10月には昨年痛めた足首にメスを入れた(右足関節有痛性三角骨除去術)。気温が高く、体の仕上がりも早いとされる西海岸の球団であれば、故障リスクを軽減できると考えたのではないか。万が一、故障した場合、西海岸の球団なら乾燥地帯のアリゾナにマイナー施設を保有しているため、リハビリにも適している。都市によってはアリゾナ州フェニックスまで空路で約1時間半という利便性もあります」

 とはスポーツライターの友成那智氏だ。

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