巨人の新助っ人候補に 元全米ドラ1右腕ヤングマンの武器と弱点

日刊ゲンダイDIGITAL / 2018年1月14日 9時26分

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武器はカーブ(C)AP

 新たな助っ人補強に動いていることが明らかになった由伸巨人。狙っているのが、米ブルワーズからFAになった右腕投手、テーラー・ヤングマン(28)である。「11年の全米ドラフト1巡目指名投手」「メジャーデビュー1年目の15年にいきなり9勝をマーク」と“経歴”は立派で、巨人は先発ローテ入りを期待している。

 果たして使いものになるのか。198センチの長身から繰り出す150キロ超の剛球と落差の大きいパワーカーブが武器との報道もあるが、「それはちょっと大げさですよ」と米球界に詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。

「直球の球速は平均148キロ程度。剛球と評すには、威力もキレも物足りません。報道の通り、武器はカーブ。昔のドロップのように垂直に落としたり、スライダーに近い感じで曲げたり、いろいろな角度のカーブを使い分けます。メジャーデビュー1年目はこのカーブが冴えて、勝ち星を重ねました。しかし、その後はメジャーでは勝ち星を挙げていない。カーブの曲がり幅が大きく、その軌道が打者に慣れられ、ボール球を見極められると、ピッチングそのものが苦しくなります。軸になる球種が直球、ツーシーム、カーブの3種と少なく、速球系の球にスピードとキレがありませんからね」

 メジャー通算は30試合で9勝13敗、防御率4・54。昨季は傘下の3Aで9勝2敗、同2・59と安定した。昨年限りで巨人を退団したマイコラス(29)もメジャー通算では4勝6敗、防御率5・32と実績に乏しかったものの、巨人では3年間で31勝13敗、同2・18と大化けした。

 ヤングマンは、年齢的にもカーブを武器とする投球スタイル的にも、「マイコラス2世」と早くもチーム内での期待が膨らんでいるが、「球のスピード、キレ、制球力は明らかにマイコラスには劣る。唯一にして最大の武器であるカーブをいかに効果的に使うか。ヤングマンは、投球術にたけているタイプでもないので、リードする捕手のアタマも成否を分ける重要なファクターになると思います」と前出の友成氏。

 巨人ではかねて捕手の配球能力が課題とされているだけに、不安は増す。

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