借金返済求め“指詰め”させた 51歳不動産業者の冷酷無比

日刊ゲンダイDIGITAL / 2018年2月15日 9時26分

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 ランボルギーニを転売するだけでは足りなかったようだ。

 会社役員の男性A(45)に借金返済を迫った不動産管理業、太田正吾容疑者(51=福島県郡山市)が7日、傷害と強要の疑いで警視庁に逮捕された事件。逮捕のきっかけは「エンコ詰め」だった。

 Aは神奈川県内で自動車修理・販売会社を経営。2013年ごろから、ビルの一室や運転資金を太田から借りていた。15年8月25日ごろ、当時Aには約2000万円の借金があり、太田に「マグロ漁船に乗って働いてカネを返せ」「カネを払うか、指を詰めるかどっちかにしろ」と、電話で執拗に脅された。

 追い詰められたAは同8月31日、東京都武蔵村山市内の倉庫でカッターナイフを使って、1人で小指を切断しようとしたが、未遂に終わった。翌9月1日、再び太田から電話があり、「まだ指を落としていないのか」と恫喝されると、さすがにヤバいと思ったのか、今度はノミを左手の小指に当てて、上から思いっ切りハンマーで叩き、バッサリ切り落とした。病院では「機械で切った」とウソの説明をしていたという。

「Aは後日、太田のところへ行き、『指を詰めました』となくなった指を見せたが、見ようともしなかったそうです。しかも返済を免除されるどころか、これまでと状況は何も変わらなかった」(捜査事情通)

 しかし、事態は急転する。“エンコ詰め”から約2年が経った昨年11月、Aが業務上横領の疑いでパクられた。Aは15年4月、カネを工面するため、客から預かっていたランボルギーニ「ガヤルド」(約1800万円相当)を500万円で勝手に転売し、それを借金返済に充てていた可能性があることが分かった。

 Aは自社で販売し、事故で破損したサイドミラーなどの修理を請け負っていたガヤルドを自身のホームページに載せ、購入希望者を募集。あらかじめ「名義変更はできません」と、説明していた。板金業者で修理を終えたガヤルドを「客に返還する」と持ち出し、知人に売却。なかなか車が返還されないことを不審に思った持ち主が警察に相談し、事件が発覚した。Aは逮捕時、「借金があり、どうしてもカネが欲しかった」と容疑を認めていた。

「その後の調べで、捜査員がAの左手の小指がないことに気づいた。『どうしたんだ』と尋ねたら、太田に脅されていたことを話し始めたのです。太田は『小指を落とせとは言ったが、冗談だった』と、供述しています。ちなみに太田は暴力団ではないそうです」(前出の捜査事情通)

 借金が原因で警察の世話になり、“エンコ”まで飛ばす意味があったのか。

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